百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

女は「有る」 男は「成る」  「身体は何でも知っている(三枝誠)」

男は強くて女は弱い。そんな固定概念が昔からあるが、

「身体は何でも知っている(三枝誠)」によるとそうではないらしい。

身体や精神の構造からすると、女は強くて、男は弱い。

そして、女は放っておいても自然と女性になる仕組みがあるが、

男は自然と男性にはならない。

女は元から女性で「有る」が、男は男性に「成る」ものなのだ。

 

著者の意見を要約すると、次のようになる。

男の目から見ると、女はおしとやかさとか、慎ましさとか、恥じらいとか、

男の持っていない特殊な感覚を持っているように見えるが、

それは本来のものではない。

本当は慎ましさの下には独り占めしたいというようながめつさがあり、

恥じらいの下には「ちょっとごめんなさい」と言いながら、

大きな尻で割り込んでくるようなものがある。

そうした本来の状態を恥じらいで隠している。

つまり、女の人がおしとやかなのは社会的な一面にすぎない。

例えば、別れ際に未練がましいのは大体男のほうであり、

別れを決意した女ほど女らしくないものはない。

別れてしまったと泣きながら、数分後には「おいしい」と言いながら

ステーキを食べる女性もいる。

神様が人間の女性に男性と同じ腕力をさずけなかったのは、

もし女性に力があったら、間違いなく男は殴り殺さているからである。

本質的に強いのは女性のほうであり、それにも関わらず、

か弱い男を持ち上げて、励まして、その気にさせてくれていたのである。

 

著者は「女は有る。男は成る。」という持論を持っている。

女性は生理を通して、定期的に女性としての成長の機会を体内的に持つのに対し、

男性が男らしく成長する機会は体外的に作るしかない。

かつて、ど根性ものの漫画の原作で一世を風靡した梶原一騎は、

男は「汗を流し、涙を流し、血を流さねばならない」と言った。

女性はこの3つをいとも簡単に毎月やっている。

言い換えれば、女性は毎月の生理でいやが上にも女の身心に

けじめと身体的決意を与えてきた。毎月必ず女性であることを意識せざるを得ない。

しかし、男の身体には、自動的・周期的なけじめのチャンスは、

放っておいてはいつまでもやってこないのである。

よって、女性は放っておいても女になれる要素はあるが、

男性は人為的に試練を与えない限り男になることはできない

 

たとえば、昔韓流が流行ったときに、

韓国の男優がかっこいいのは徴兵制があるからだ、という話があった。

確かに男性は、男同士でつるむ空間と時間を共有しないと

男性化できない構造があるようだ。

何も軍隊でなくても、ラグビー部での大学4年間の合宿生活で

「男になりました」というのも実際に起こりうる。

そういう点からすると、現代の男性予備軍は終始

母親の監視下に置かれることが多いので、

男性に孵化する前に社会に出てしまうのかもしれない。

 

男性にとっては、意図的に試練を作るのが大事なのかもしれない。

ブラック企業に賛成するつもりはないが、理不尽な環境でも、

自分の成長につながると確信できるのであれば経験したほうがいいのではないか。

何故ならば生きていく上で、理不尽なことはいくらでもあるからだ。

真面目で正直な人よりズル賢い人が出世することもあるし、

思いもよらないクレームを受けることもあるし、不幸な事故は犯罪にあうこともある。

そうした理不尽なことに耐えて乗り切れるたくましさを身につけるために、

あえてきつい環境を設定して乗り越えていくのも必要ではないか。

 以前ブログで書いたように、ウラ目をひっくり返すと大きなチャンスがあるのだ。

hyakutakenikki.hatenablog.com

 

男らしくなりたいと思うのであれば、あえてきつい環境を作るのが早い。

苦労を乗り切ると苦しい時の乗り越え方が身につく。

ブラック企業みたいなところにいるのであれば、

せっかくだからすぐに辞めるのではなく、ブラックを少しでも乗り越えてみる。

生ぬるい環境にいるのなら、自分で負荷をかけてみる。

そうしたことから、自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「男になるために、あえて苦しい環境を設定する」