百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

河合隼雄の幸福論

子どもが好きになれない母親 「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

自分の子どもがどうしても好きになれない、という母親の相談が増加している。 自分の子だから好きなはずだ、好きにならなければ、と思うのだが そう思えば思うほどうまくいかない。 別に、嫌いとか憎いとかいうのではなく、 母親としてするべきことはしてい…

幸福とは不幸を避けることか 「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

「生涯学習と人間の幸福」という題で著者が公演をしていた。 思いつくままに話していたのだが、「生涯学習」と「幸福」が なかなかつながってこない。 そのときに次のことに気がついた。 人間にとって「生涯学習」は不可欠なことだ。 しかしそれは別に幸福に…

幸福の条件は2つ  「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

人間が幸福であると感じるための条件はいろいろある。 その中で特に著者が重要だと思う条件が2つある。 ①将来に対して希望が持てる ②自分を超える存在に支えられていると感じる 物やお金がなかったり、親しい人をなくしたりしても この2点が満たされている…

ありのままの男性を好きになってくれるのは母親だけ 「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

著者が子供劇場の仕事をしている人たちと雑談していた時のこと。 最近の子供たちは、劇を見ていてもそれに入り込まずに、 なんのかんのとやじを言って劇の流れを止めようとするらしい。 ピストルを見ると「あんなのおもちゃだ」と言う。 人が死んでも「死ぬ…

個性的になるには  「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

著者が建築家の安藤忠雄氏と対談したときのこと。 安藤氏は極めて創造的な建築家で、国際的に高い評価を受けている。 何しろ独学で建築学をマスターした人なので、 建築界の常識を破るような設計をして人々を驚かせている。 その中で著者が印象に残った言葉…

やる気は正確な情報ではなく 「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

著者があるシンポジウムで、作家の井上ひさしと一緒になった。 彼は当時芝居に夢中になっていた。 芝居には、本当にいろいろな人が来る。職業も年齢もバラバラである。 ところが演劇が始まり、それが成功する場合には 劇場全体に「不思議な一体感が生まれる…

先生、どちらがいい子でしょうか 「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」

著者が、ある大学生から相談を受けた時の話。 彼は一流大学の学生で、長い間大学に出てなくて留年を重ね、 もう限界が来て退学するしかない状況だった。 小学校の頃から優等生で、勉強ばかりしていた。 両親が2人とも学歴のない人だったので、彼の成績の優秀…