幸福の条件は2つ 「河合隼雄の幸福論 (河合隼雄)」
人間が幸福であると感じるための条件はいろいろある。
その中で特に著者が重要だと思う条件が2つある。
①将来に対して希望が持てる
②自分を超える存在に支えられていると感じる
物やお金がなかったり、親しい人をなくしたりしても
この2点が満たされていると幸福と言えるし、
逆に物やお金や地位があっても、この2点が満たされてなければ
幸福とは言えないようである。
発展途上国や、貧しい国の人々が生き生きしていることがよくある。
それはこの2点が満たされているからかもしれない。
将来に対して希望をもっていれば、生き生きと努力できる。
今が貧しくても将来が良くなるという実感が
国の経済成長を通して湧けば希望が持てる。
自分を超える存在に支えられるとは、
宗教であったり、家族であったり、あるいは会社や部活みたいな組織である。
友達や、仲間といった存在も当てはまるかもしれない。
人が生き生きとしている発展途上国は、こうした家族の結びつきが強く
宗教も熱心に信仰する。
個人の幸福と同様に会社の幸福にもこの2点は適用できる。
社員はこの会社の将来に希望を持っているだろうか。
会社は社員を心から支えているだろうか。
この2点が満たされているならば離職率も低く、業績も良いかもしれない。
将来に希望を抱けないならば、抱けるように行動するしかない。
何かを変えて、何かを始めて、何かを止めて、何かをやり続ける。
そして、何か一つ結果や成果を出す。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「将来に希望が持てることをする」