「内面で勝負」は甘え 「ワルの作法(中谷彰宏)」
例えば面接に行って、「私は内面がいい人だからじっくり見てほしい」とか
「じわじわ良さが出てくるので時間をかけて見てください」という人が
主役になれるだろうか。
「中身で勝負」という人は「時間をかけて私を見てください」と言っているようなもの
だと著者は語る。
逆に「外見が勝負」と言い切る人はパッと見たときのインパクトを重視する。
ファッションだけでなく、その人のオーラ、パワー、エネルギー、パッションを
含めての「外見」が大事だと考えている。
そのほうが他人が見たときに安心できるし、結果もついてくるからだ。
スタジオジブリの社長の鈴木敏夫氏がアニメをずっと作ってきて出した結論は、
「アニメのキャラクターは外見勝負」ということだそうだ。
特に主役はカッコよくなければならない。
アニメのキャラがいくら「内面が勝負」と言っても、お客様は見てくれないのだ。
「人を見た目で判断してはいけない」とよく言われる。
確かにそうなのだが、だからといって外見を磨く努力を怠っていいわけではない。
外見をよくするにはエネルギーがいる。
そのエネルギーは内面をも磨く。
内面がしっかりしている人は、外見も努力する。
不快感を与えないようにして、自分の見せ方を考える。
外見を良くしようと思うと、自然とストイックになるのだ。
「じっくり時間をかけて自分を見てください」というのは相手に対する甘えである。
まずは外見で判断してもらう。
中身がしっかりしていれば、自然と外見もきちんとしたものになるし、
外見を良くしようとすれば、内面も自然と磨かれる。
そう考えることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「外見で勝負」