勉強はお金を「払って」ではなく、「もらって」するもの 「残念な人の仕事の習慣 (山崎将志)」
経営に行き詰まったスキー場「アルツ磐梯」を星野リゾートが運営することになった。
星野リゾートの星野佳路社長は
スタッフのサービス意識を改善がポイントだと考えた。
そこで考えだされたサービスが
レストランのカレーに「おいしさ保証」をつけることだった。
これは、カレーライスをおいしくないと考えたお客様には、
どんな理由でも返金に応じるというものである。
もちろん、返金を求めるお客様が続出するのでは、という反対意見もあがった。
しかし、その裏には自分たち自身がカレーの味に納得していないという不安があった。
そして導入されてから数日後、「返金してほしい」という若いお客様が現れた。
理由を聞いてみると、「ご飯がベトベトだから」という。
調べてみると、炊飯器が老朽化していて、しっかり炊けてなかったことがわかった。
通常こういったことは普段の業務で気づくべきだ。
それが気づけなかったということは、顧客満足度を意識していないということだ。
すぐに新しい炊飯器に買い換えた。これがスタッフの行動を変えるきっかけになった。
つまり、カレーライスのおいしさ保証とは、集客ではなく
スタッフのサービス意識の浸透を目的としていたものだ。
勉強は、お金を払ってするのではなく「もらって」するものだ。
お金を払ってやる勉強は、人が見てないとさぼったり、
疲れるとすぐに休んだりすることがある。
客に怒られる、お金を払ってもらえなくなる、というプレッシャーは
勉強にとても有効である。
英語を勉強してから英語を話す環境を探すのではなく、
英語を話さなければならない環境を先に作ってしまう。
仕事においては、勉強→実践ではなく、
実践→課題の発見→勉強の順番が有効だ。
準備は当然するにせよ、まずやってみて課題を見つけて
やりながら修正していく。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「逃げられない状況を先に作る」