"すぐに結果が出ないから" はやらない理由にならない 「絶対達成する部下の育て方(横山信弘)」
「絶対達成する部下の育て方(横山信弘)」には、
最低でも目標を達成する部下の育成方法が載っている。
そのポイントは2つある。
1つは昨日のブログに書いた「目標に焦点を合せる」ことである。
もう1つは「行動量を圧倒的に増やす」ことである。
人や組織が新しい行動をしようとしても中々定着しない。
新しいことをするのは大変だから、無意識的に今までどおりの現状を
維持しようとするからだ。ではどうすればいいか。
人が現状を維持しようとするのは、過去の体験の「インパクト×回数」で決まる。
ある状況にたったとき、過去に何回も似た経験があると、
すぐにあきらめたりしていつもと同じ行動をとる。
「インパクト×回数」でできたプログラムは、
「インパクト×回数」で書き換えることができる。
つまり、小さな成功体験を何回も重ねることである。
大きな体験を年に1回経験しても、現状維持バイアスは変わらない。
小さな成功体験を多く重ねることで、行動や思考は変わってくる。
何回も何回も行動をやりきることで、現状維持バイアスはなくなっていく。
とにかく質より「量」がポイントである。
質を求めるあまり、100%確実に成功するとわかるまで動けないようでは、
時間ばかりすぎて行動できない。
それよりも80%の確度のプランを何回か繰り返したほうが、
あるべき姿に近づいていく。
とにかく行動をやりきることだ。量をこなすことで、質がわかる。
営業に100回やることを計画して、結果60回しかできませんでした、では意味がない。
100回やることの効果は、100回やらないとわからない。
100と決めて100行動するのと、99で終わるのは全く違うのである。
行動をやりきらない限り、検証のしようがない。
効果的な行動を何回もやりきることで、段々理想に近づいていく。
では行動をやりきるためにはどうすればいいか。
「自分が行動することで、間違いなく達成できるような目標」を
自分でたてることである。
自分でこれなら達成できる、と考えた計画はできない理由がない。
だから必死でやろうとする。
著者はクライアントの営業の人たちが「170件回ります」と宣言したら、
必ず「ロックしますか?」と尋ねるそうだ。
「できなかった場合はどうしましょう」と尋ねられても、意に介さない。
板が固定されていなかったら、ノコギリで切ろうとしてもできない。
板をしっかり固定するように、行動は必ず固定されなければいけない。
そういった説明を受けると、結局ロックする。
そうやって行動をロックしてやりきっていくと、行動の量が増える。
行動の量が増えると、スピードが早くなり、いつしか習慣化される。
その頃には結果も出るようになっている。
結果を出した人間にしか、結果の出し方はわからない。
行動をやりきるということは、その時点で一つの結果を出したということだ。
その繰り返しで、行動の量もスピードも質も高まり、それが当たり前になる。
その行動の先に結果はついてくる。
目標に焦点を合せ、それを達成できるような行動計画をたて、必ずそれをやりきる。
そこから自信につながるかもしれない。
本日の武器「行動をロックしてやりきる」