麻雀に弱い人② 「ビジネスに活かすギャンブルの鉄則 (谷岡一郎)」
私は麻雀をしないので細かいルールはわからない。
麻雀とビジネスでは共通するものがあり、それを知るのは有効だと考える。
昨日に引き続き、麻雀に弱い人の特徴を本書より紹介する。
④負け始めるとあせる
麻雀に弱い人は負け始めると、失点を挽回するために少々無理な高い手を狙い始める。
目標を高く持つことは悪いことではない。
しかし、場を見て状況判断しているわけでもなく、
自分の可能性を計算しているわけでもなく、
あせって闇雲に高すぎる目標を持つのは逆効果である。
強い人は、無理に失地を挽回しようとはしない。
状況判断をし、可能性を計算し、高い目標を持つことが適当でないと判断したら
「じっくりと次のチャンスを待つ」ことができる。
「待つことができる」というのはリーダーの重要な素質である。
弱いリーダーは小さな失点にこだわってしまい、次を待つことができない。
負け始めた時に「取り戻そう」とあせる気持ちは危険な罠である。
⑤ぐちる・言い訳をする
弱い人は、負けた時によく言い訳や愚痴を言う。
計算の末、勝負に出た結果負けたなら納得が行くであろうが、
何も考えずにプレーし、結果が悪かったと愚痴っても次につながらない。
愚痴や言い訳よりも、今後どうするのかほうが重要だ。
強い人は、ベストを尽くして負けた結果なら素直に受け入れるし、
納得のいかないものならばどこが悪かったのかを考え、修正する。
麻雀やポーカーも含めて、ギャンブルに強い人は「トータルで勝つ」という意識を
持っているようだ。
何事も全勝することは、確率論上不可能である。いつかは負ける。
それを踏まえて「トータルで勝つ」という意識でいれば、
今負けたとしても次の勝負で勝って取り返す。
ところが弱い人は、今の勝負で負けを取り返そうとする。
全部勝とうとする。一発逆転を狙い、引くことができない。
トータルで勝つ、という意識を持てば、今の勝負での負けを素直に認める。
ちょっと負けたくらいで何もかも終わりではないし、
冷静に状況を判断して潔く引く。
そして、次のチャンスを待つことができる。
負けを負けと認めるべきときは認めて、次を待てる人にチャンスがくるのではないか。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「いさぎよく次のチャンスを待つ」