百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

偽りのプラス思考 「心理戦で絶対に負けない本(伊東明+内藤誼人)」

自分に都合よく考えない。

これは重要なことである。

物事を何でも都合よく解釈するのは

プラス思考とは区別しないといけない。

 

プラス思考とは逆境に陥った時

それをはね返すような思考であり、

何もない時にプラス思考をしている人は

単なる白昼夢を見ているものだと

著者はいう。

 

いつでも物事の良い面ばかりを見ることを

プラス思考だと思っている人は

裏を返せば「悪い面を見たくない」のである。

プラス思考と自分を甘やかすのは違う。

 

本業の成績が悪化してくると、

「新規事業開拓」と言い出して

何か新しことをすれば

成功すると思っている人がいる。

 

だが、本業がしっかりしていないのに

下手に副業に手を出しても、

結局は両方ともダエになりやすい。

 

仕事でも恋愛でも、

現状がうまくいかないときに

新しいほうに手を出したがる。

だが、今がダメなら

新しいものを、というのは

都合のいい考えかもしれない。

 

新しいことは一見素晴らしく見えるが、

マイナス面ももちろんあるのだ。

そこを見ないでいると、

うまくいかなくなったら

また新しいほうを探したがるようになる。

 

「セルフ・サービング・バイアス」という

心理学の用語がある。

これは「自分に都合よく考えてしまう

物の見方」のことである。

 

人は、自分だけは交通事故に遭わないと

思っているし、自分の街では

災害が起こらないと思い込んでいる。

仮に事故に遭っても、

自分だけは助かると信じている。

 

人間の心理にはこのような特性が

元々備わっているものだ。

だから、マイナス思考をするくらいで

ちょうどいいかもしれない。

 

マイナス思考を言い換えると

慎重だとも言える。

つい都合よく考えてしまうことを前提に、

意識的に慎重に考える。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「マイナス面もきちんと見る」