最初やらかしたことを喜ぶ 「数の法則 (野口哲典)」
世界は数学でできている、とビートたけしは言った。
この世には、「数」に対する法則が存在する。
有名なのは、80対20の法則(パレードの法則)だ。
全体の80%のことを、20%が生み出している。
小売業なら、全体の20%の商品が、売上の80%を生み出す。
この20%に力を集中させると、結果が出せると言われる。
そういった数の法則を色々説明してる本が、
「数の法則 (野口哲典)」だ。
この本の中に、「3・3・3の法則」といわれる法則が紹介されている。
初対面のとき
最初の3秒以内に、顔や服装などの外見的な特徴から第一印象が決まる。
30秒以内に、声や話し方などから第二印象が決まる。
3分以内に、それまでの総合的な印象から、
自分とフィーリングが合うかどうかが決まる、という法則だ。
もちろん初対面の印象はすごく大事だ。
初対面の印象が、その後長期にわたって評価の基準になることを、初頭効果という。
その初頭効果は最初の3分で決まる。
だが、最初の印象が悪かったとしても、
その後相手に良い印象を与えれば、逆転は可能である。
初対面で与えた印象→その後与えた印象で比較すると、
最初 良い印象 → その後 良い印象 だと、評価は変わらない。
最初 良い印象 → その後 悪い印象 だと、もっとも評価は低くなる。
そして、最終評価がもっとも高くなるのは、
最初 悪い印象 → その後 良い印象 のパターンなのだ。
これをゲイン・ロス効果という。
要するに、受けた印象の差が大きいほど、評価が激変する。
信じていた人に裏切られると、相手の評価はより悪くなるし、
最初とっつきにくい人だと思っていた相手が、意外にいい人だと思うと、
相手の評価は急上昇する。
昔不良だった人が、更生して評価が高くなって、「偉いね」と言われていると
「昔から真面目だった人のほうが偉い!」と怒る人もいるが、
これもゲイン・ロス効果であろう。
これは、人の評価だけではなく、あらゆることに当てはまると思う。
職場で何か新しいことをすると、それに抵抗する人が必ず出てくる。
しかし、最初は抵抗していた人が味方になると、
一番の協力者になることもある。
ストーカーにさえならなければ、
初対面の印象が悪くても、その後印象が良ければ
好きな人に振り向いてもらえることもある。
赤字で倒産寸前の会社でも、経営を立て直して、
大成功する場合もある。本でもテレビでもよく見かける。
同じように人生においても一緒ではないか。
今まで何もかもうまくいかなくて、自分に自信がなくても悲観する必要はない。
1回何かがうまくいき出すと、信じられないほどの成功につながることもある。
例え小さな成功であったとしても、自分に得るものは大きくなるはすだ。
「最初がうまくいかないときほど、後のリターンが大きくなる」
これを念頭において行動すると、そこから自信につながるかもしれない。
本日の武器「最初うまくいかなかったことを、チャンスにとらえる」