百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

プロはハードルを下げる 「1日ひとつだけ、強くなる。(梅原大吾)」

ずっと何かを続けるときに、モチベーションの維持に悩むことがある。

プロならば「モチベーションが出ません」では済まされない。

しかし、結果につながらなければ、またモチベーションの低下を招く。

 

世界有数の格闘ゲーマーは、どのようにモチベーションを保ってきたのか。

梅原大吾は、 「1日ひとつだけ、強くなる。」の中で、

「格闘ゲーマーだって、正直飽きる」と述べている。

 

11歳から20年以上格闘ゲームをやり続けているが、

好きだけではここまで続かない。工夫が必要だという。

 

しかし、外部からの刺激に頼ると続かない。

格闘ゲームの大会で優勝を目指すことをモチベーションにするゲーマーがいる。

目的が「優勝」になると、優勝した時点でその人は急激に弱くなるそうだ。

また、大会の開催の間が空けば、またやる気が下がってしまう。

 

彼にとってのモチベーションは「成長を実感すること」であった。

自分で成長を実感できれば、外的な刺激だけに頼ることもない。

そのために、「今日1日で気づいたこと」を毎日メモしているという。

どんなに小さなことでもメモすることで、成長に対する感受性が上がるし、

書くことで目に見える形にでき、モチベーションが上がる。

 

しかし、今度はそのメモをする習慣をどう保つか、が問題になる。

そのコツは「ハードルを下げる」ことである。

メモを例にとると、彼はその日の成果は「1日1個」しかメモしない。

欲張って2つ3つと増やしてしまうと、発見が1つしかなかったときに、

小さいとはいえ、挫折感を味わうことになってしまうからだ。

 

しかし、低いハードルをクリアしたところで、成長や自信につながらないのでは、

という疑問も出るかもしれない。

しかし、例えばウェイトトレーニングの目的は、筋力の増加であって、

重いウェイトを力任せに上げることではない。

鍛えるべき筋肉が鍛えられるのであれば、軽いウェイトで構わない。

 

だから、彼はたとえ、慣れてきたとしても、ハードルは上げない。

一番のポイントは「小さな積み重ねを継続すること」だからだ。

いきなり大きな成果を目指すと、むしろ目の前のやるべきことが

おろそかになってしまう危険さえある。

そして、ハードルを下げるということは、逆に練習の質を上げることにつながるのだ。

継続できて、かつ最大限効果が出る練習を続けることが、

ギネスにも載った、世界一のプロゲーマーの強さの秘訣だ。

 

人の脳は元々急激な変化を嫌うから、いきなりハードな練習をしようとしても

確かに続かないと思う。

しかし、練習が続かないと、自分の理想像とのギャップが大きくなり、

ドンドン焦り出す。これでは悪循環だ。

 

一番大事なのは継続だ。継続のコツは、ハードルを下げること。

ハードルを下げてでも続けること。

ハードルを下げても効果を上げるには何をするべきか考えること。

そうして、続け行くと、いつしかそれは習慣になり、成長する。

そこから自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「ハードルを下げ、毎日継続する」