もずくを6杯 「ワルの作法(中谷彰宏)」
東正任氏は、著者のプレイボーイの師匠であるという。
お店のオネエさんに「ご注文は?」と聞かれると、
「まず、もずくね!健康にいいからね!」と言って、注文する。
焼き物やご飯ものを頼んだあとにまたもずくを注文する。
さらに「オネエさんは今日の仕事は何時に終わるの?」
「○時に終わります」「そのあと会おうよ!もずく2杯!」というやり取りをする。
結局彼は、もずくを6杯おかわりした。
もずくが好きだからという理由だけではない。
もずくを6回頼むと、仲居さんもお店の人も覚えてくれるからだ。
はじめて行った店を、次にお客様を連れて行ったり、デートで使ったりするためには、
お店の人に自分を覚えてもらったほうが都合がいいのだ。
いいお客様になるためには、いいお客様であるという印象を与えるだけでなく、
覚えてもらうことが大切なのだ。
キャバクラに行ってモテないオヤジは、みんな同じ顔・同じ格好をして
同じような話をする。
そして「僕のこと覚えてる?」などと聞いてくる。
これでは覚えようがない。
みんなと同じ顔や格好をして2~3回通ったぐらいでは覚えてくれない。
できる男は覚えてもらえるよう、あの手この手の工夫をする。
もずくを6回頼めば覚えてもらえるが、2杯では覚えてもらえないのだ。
相手に嫌な印象を与えないように気をつけることは重要である。
相手に良い印象を与えることも重要である。
しかし、それだけでは結局他人と同じような印象しか残らない。
自分を覚えてもらうために、そこからもうひと工夫何かできないだろうか。
そう考えることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「覚えてもらえるような工夫をする」