反面教師を探せ 「黒新堂冬樹のブラック営業術(新堂冬樹)」
商売をやる上で、競合店の調査は当然のように行われるだろう。
同業者はどんなチラシで、どんな売り方で行っているのか。
特に売れている会社はこぞってみんな真似をしようとする。
誰もが同じ会社を真似しようとするので、それだけでは差がつかない。
うまくいっているところを研究するのではなく、
うまくいっていないところを研究する。
これは意外とみんながやっていないことである。
反面教師こそ大事にしないといけない、と著者は言う。
著者は以前、わざと5年前や7年前の電話帳を引っ張りだし、
探偵事務所や金融会社に片っ端から電話をかけた。
すると結構な割合の会社が潰れている。
生き残っている会社と潰れている会社を振り分けて、
各々の広告を比較する。すると、
「この書き方はなんだか不信感を与えるな」
「これじゃビックリマークをつけすぎだ」
「これだと字が詰まっていて見にくいな」など見えてくるものがある。
成功例と失敗例を見比べることで、
消去法で「やめたほうがよいこと」「しないほうがよいこと」がわかる。
この方法のいいところは、無駄な失敗を減らせることだ。
成功につなげるための前向きな行動の結果としての失敗は貴重だが、
やらなくてもいい失敗は時間が無駄になるだけだ。
反面教師を研究することで、やらなくてもいいことがわかる。
成功している人の真似をする。
失敗している人の逆をする。
それが成功への近道かもしれないし、
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「反面教師の研究をする」