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百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

相手に共感しようとしてはいけない 「ダメな自分を救う本(石井裕之)」

親しい相手との関係がこじれるとき、大きな原因は2つある。

一つは「利害が一致しないとき」

もう一つは「価値観が一致しないとき」である。

利害が一致しないときというのは、意外と解決しやすい。

お互いの妥協点を見つけ出すか、それがダメなら第3者をたてる。

それで大体うまくいくという。

問題は価値観が一致しないときである。

 

ここにカップルがいるとする。

男性は「相手を一人の人間として尊重することが大事だ。

だから、あれこれ詮索しないほうがよい」と考えている。

女性は「心の底までお互い知っておくことが大事だ。

だから何もかも話すべきだ」と考えている。

お互いの価値観はもちろん相反するものだ。

男性が「オレを愛しているなら、何でそんなに詮索するんだ」と言えば

女性は「愛しているから知りたいんじゃない!」と言い出す。

女性が「何も話してくれないなんて、気持ちが冷めたの?」と言えば

男性は「余計な心配をかけたくないというオレの気持ちが分からないのか」と言う。

実際の人間関係は、こんなにわかりやすいわけではなく、

微妙なことが複雑に絡みあうが、基本的に価値観の不一致とはこのようなものだ。

 

価値観のずれた2人は、決してうまくやっていくことはできなのだろうか。

著者はできると断言する。

そのコツは「決して相手に共感しない。そして、自分も共感を求めない」ことだ。

価値観がズレているのに共感しようとする、あるいは相手に共感を求めると

うまくいかなくなるのだ。

価値観がズレた相手に共感することはできない。

できないことをやろうとするからこじれるのである。

 

必要なことは共感ではなく、「理解」である。

自分と価値観の違う相手を理解すること。

これは他の動物にはできない、人間ならではの能力だ。

猫はネズミの気持ちを永遠に理解できない。

ネズミも自分を食べようとする猫の気持ちを理解することはない。

猫は、ただネズミを食べようと追いかけ、

ネズミも、食べられまいと逃げるだけである。

 

しかし、人間は、相手の価値観に全く共感できなくても理解することはできる。

そして、自分の価値観を相手に押し付けないようにもできる。

「オレには全く共感できないが、あいつがそういう考えだということは理解した」

そう考えることで、冷静になれるし、妥協点も見えてくる。

 

宗教だろうが、恋愛だろうが、職場の人間関係だろうが、

相手を理解しようとすることが関係の改善につながる。

「共感はできないが、そういう考えなんだね」とお互いに考えること。

それは自分と相手をありのまま認める大人の態度だ。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「共感はしないが、理解はする」