健康のためには健康を意識しない 「仕事で遊ぶナンバ術（矢野龍彦・長谷川智）」
日常生活では嫌なことや苦しいことが多い。
そういうことがストレスになって身体が危機を感じる。
人間の身体は危機に対して脂肪を蓄えて
それをいざというときのエネルギー源にしようとする。
つまり、ストレスが多いと身体に脂肪がつきやすくなる。
だからストレスを失くさない限り脂肪を落とすのは困難である。
現役時代に体重のコントロールに苦しんだ。
しかし、現役を引退してからは自由に食べても
現役時代よりも痩せたのだという。
これも競技のストレスから自由になったからと言える。
ダイエットしようとして、ダイエットに成功する人は少ない。
たとえ一時的に痩せたとしてもリバウンドして元に戻るからだ。
何キロ痩せようと意識して、
そのために「～しなければならない」「～してはいけない」と決まりを作る。
その決まりがストレスとなり、脂肪が落ちるどころか
かえって脂肪がつきやすくなってしまう。
痩せたら楽しいが、痩せるために我慢することは楽しくない。
楽しくないことは長く続かないからダイエットはなかなか成功しない。
ダイエットが本質的に成功しにくいからこそ、
いつまでもダイエット産業は繁盛する。
健康に関しても同様である。
健康を意識して食事や運動に気を使うということは、
その背後には不健康や病気や死に対する恐怖が存在する。
そういう恐怖から逃げるために健康を意識すると、
やはり「～しなければならない」「～してはいけない」と決まりを作る。
結局それがストレスとなって健康を害することもある。
健康を意識するのではなく、自分の身体と心に正直になるほうがよい。
自分の身体や心が本当に欲していることを行い、
嫌がっていることを避ける。
そうすることで結果的に健康になる。
健康は結果だと考えて
どうすれば今の生活がストレスなく楽しく過ごせるかを考えることは効果的だ。
仕事・恋愛においても同じかもしれない。
仕事の成功や恋人を作るために無理をしてストレスをためると
ますます成功から遠ざかる。
どうすれば楽しく自分の力を発揮できるか、という視点で動く。
自分が楽しそうにしていれば自然と魅了も出てくる。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「ストレスを失くして結果的に成功する」
