百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

成功童貞の抜け出し方 「がなり流!(高橋がなり)」

結果の出ない時間の使い方は無駄である、と著者は言う。

時間の使い方で重要になるのは、目標である。

彼は「目標」「予想」「期限」の3つに明確な定義がある。

10年~20年先を見据えた長期的なものだけを「目標」と呼ぶ。

3~5年先に向けた中期的なものを「予想」と呼ぶ。

1年以内の短期的なものは「期限」と呼ぶ。

 

イメージとしては、こんな感じだ。

遠くのほうの大きな看板には「○○になろう!」という目標が書いてあり、

距離が近づくにつれてその看板が「○○になるだろう」という予想に変わり、

さらに近づくと「1年以内に○○になる」という期限になる。

 

ソフトオンデマンドの社長時代、当初取材にくるのはAVの専門誌だけだった。

それで満足しておらず、「そろそろビジネス誌の取材来いよ!」と怒っていた。

周りの連中は大笑いしていたが、著者にとっては「予想」の範囲内だった。

その後会社は大きくなり、税金をたくさん払うと「四季報」に載り、

「週間朝日」に取材され、一般紙の取材は増えてラジオのゲストにも呼ばれた。

そろそろTVだなと思っていた頃に、「マネーの虎」に出るようになった。

そして「予想」通りにビジネス誌にも取材されるようになった。

 

この頃、マネーの虎以外にも色々な番組のオファーがあったが、

目標達成に関係ないオファーは全て断っていた。

目標を持って歩いていれば、取捨選択に悩むことはない。

目標達成という基準で見れば、どちらが正解かは自ずとわかる。

お金と時間だと著者は時間を重視する。

時間のムダを避けるには、目標が定まっていないといけない。

 

そして著者が最も時間のムダだと思うのは、

一生懸命仕事をしていて、何の結果も生まれていないのに

「今日は頑張った」「忙しかった」と言って帰る連中である。

例えば、著者がソフトオンデマンドにいた頃、4年前から計数管理をしている人が、

本当に計算ばかりしていて、むなしくなったそうだ。

会社の数字のことは誰よりもわかっているわけだから、

「利益率の高いこの作品を続けずに、何でこっちの赤字のシリーズを続けるんでるか」

ぐらいのことを言って欲しかったそうだ。

「こんなに細かい表が上手に作れたぞ」と満足するために時間を使うのは、

著者にとってはもったいないことであった。

 

では、時間のありがたみがわかるにはどうすればいいか。

成功体験を積むことである。成功を体験すれば時間のありがたみがわかる。

だから成功したことがない人は、まずは成功の初体験をしないといけない。

 

成功の初体験とその後の勝利体験の基本をパチンコの例で見てみる。

著者はパチンコで玉がでない時に、絶対に台を変えない。

負けたまま他の台に移ったら、その台でも負ける可能性が高いからだ。

負けている時は、その台に座るのが嫌だから、あえてずっといる。

勝っている時は、その台にずっと座りたくなるから、あえて台を替える。

勝ったときは台をどんどん替えると勝ち続ける。

要は、勝つまでは同じ台で打ち続け、勝ったら台を替えるのがよいとのことだ。

 

勝利の初体験を済ませていない人は、長期戦に持ち込むしかない。

戦う相手や戦術をコロコロ変えずにけ、結果が出るまで同じことを続ける。

負けてばかりの人は焦って勝ちをほしがる。

そして、勝てない現状を嘆き、「こんなのは時間の無駄だ」と言い出す。

そこで踏みとどまらない限り、勝利を手にすることはない。

何事もすぐに結果が出るのは稀なことであり、

何かを継続した後で、遅れて結果はやってくるものなのだ。

 

勝ち馬に乗るのもひとつの手だ。

会社の中で伸びそうな上司の派閥に入るのもいいし、

小さいけれど伸びそうな会社に入るのもアリである。

特に成功童貞の30代は、この際誰かの力を借りてでも勝ったほうがよい。

30代で成功童貞だと、自分のことがだんだん信じられなくなるからだ。

理想は20代のうちに勝利の初体験を済ませておくことである。

 

目標を持つことは大切だ。

特に1年以内の目標は「期限」である。当然のように達成しなければならない。

だから時間が本当に大事になってくる。

時間を無駄にしないためには、ひとつのことを勝つまでやり続けることだ。

そして勝ったらそこに固執せず、新たなことをやりだす。

それが時間をムダにしないことであり、

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「勝つまでやめない。勝ったらすぐに次に行く」