百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

反常識と非常識は違う 「引き算する勇気 (岩崎邦彦)」

前向きな引き算が、人を引きつける引力を産む。

 

世の中には「看板のない居酒屋」がある。

「リニューアルして店の規模を半分にした美容室」もある。

どちらも常識にとらわれずに「何か」を引き算して、顧客の支持を受けている。

 

藤枝市の有限会社岡むら浪漫の居酒屋は、「看板のない居酒屋」として有名である。

看板がないから外から見ても居酒屋だと思われない。

だからこそ口コミで有名になった。

看板を出さない、宣伝をしない、入口がわからない、だから口コミが広まる。

代表の岡村氏は、「顧客を集める店」ではなく「顧客が集まる店」を目指した。

顧客を集める広告宣伝を引き算し、顧客が集まる口コミに焦点を当てたのだ。

「顧客を増やそう」ではなく、「顧客を引きつけたい」という想いが身を結んだ。

もちろん宣伝しない分、顧客満足度を高める工夫は限りなくしている。

 

美容室「ル・レリンク」は、リニューアルオープン時に

売り場の面積とセット面数を半分に減らした。

そしてセット面を半個室化し、プライバシーを確保できるようにした。

また、席を動かなくてもいいように、全ての席に可動式シャンプーを設置した。

 

施術中のスタッフの交替もなく、同一スタッフが一貫して施術ができる。

施術時間は一人あたり30分も短縮。

同一スタッフでゆっくり接客に集中できるため、顧客満足度も高まった。

客数も顧客単価も来店頻度も売上数も全てが伸びた。

 

売上を増やすには、宣伝を増やす、座席を増やす、

そういった足し算が「常識」だった。

だが、常識の反対側には新しい市場があるかもしれないのだ。

 

その際に大事なのは、「非常識」ではなく、「反常識」になることだ。

「非常識」は、ただの常識知らずだ。

非常識なお店にお客様の支持はない。

それに対して「反常識」とは、常識を知った上で、あえて常識の反対を行くことだ。

「反常識」な引き算をすることで、チャンスが生まれる可能性がある。

 

個人でも同様であろう。

非常識ではなく、反常識な人は、魅力的だ。

そこから自信につながることがあるかもしれない。

 

本日の武器「反常識な行動をしてみる(非常識ではなく)」