百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

変わることへの恐怖を克服するには  「エスキモーに氷を売る(ジョン・スポールストラ)」

もし社員に対して社長が、

「これからは変化していかなければならない」と言えば

全員が恐怖心を抱いて身構えるだろう。

 

人は安定を好み、変化を恐れる。

この手の恐怖心を抱くと、思考が停止し、

革新的なことをしようとしなくなる。

 

しかし、成長するには変化が必要だ。

成長とは行動が変わることでもあるからだ。

変化が大事なことはわかっているが、

変化を実践したがる人は中々いない。

どうすればいいのだろうか。

 

いつも変化を実践する文化を育てるには、

変化していると思えないくらい小分けして

脅威を感じさせないようにするのである。

 

変化を小さく見せかけると、脅威を感じにくくなる。

著者によれば、従業員は変化を恐れるが、

「ちょっとした実験」は気にしないそうだ。

実験というのは、一時的なものであって、

がらっと変化することではないからだ。

 

著者は会社の中で

「ちょっとした実験」を数多く行っていた。

当然会社は日々変化していく。

しかし、従業員は徹底的で大胆な変化を

経験しているとは思っていなかった。

 

徹底的な変化がなかったから、

恐怖を感じる理由もなかった。

しかし、会社は確実に変わった。

従業員たちは仕事により熱心になり、

考えて改善しながら業務を行うようになった。

 

変化を小分けにして起こしていくというのは

個人に対しても有効だと思う。

 

「今日から思い切って!徹底的に!」と

気合を入れて自分を変えようとすると失敗する。

急なダイエットと同じように

リバウンドが起きてやる気がなくなるからだ。

 

変化に対する恐怖を自分が感じないくらい

小分けにしてコツコツ変えていくほうが

気がついたら大きな変化を遂げているものだ。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「変化は小分けにして起こす」