豊かさ 「7つの習慣(スティーブン・R・コビー)」
本書で有名な概念であるwin-win必要なのは、
「豊かさマインド」と呼ぶべき人格の特性である。
これは、すべての人を満足させることが可能である、というパラダイムである。
ほとんどの人は、「欠乏マインド」と著者が呼ぶパラダイムを持っている。
「欠乏マインド」とは、人生を一個のパイと見たときに、
他の人が大きな一切れを取ると、自分の取り分が減ると考える。
人生をゼロサムゲームととらえているのだ。
「欠乏マインド」を持つ人は、他の人の成功を素直に喜べない。
他人が誉められたり、大きな成果を出したりすると、
まるで自分から何かが奪われたような気持ちになってしまう。
「欠乏マインド」を持つ人の自尊心や価値観は、
他人との比較から得られるので、他人の成功は自分の失敗を意味する。
優等生になれる数には限りがあり、1番は1人しかなれないから、
「勝つこと」は「負かすこと」になってしまう。
一方、「豊かさマインド」は、内的価値や安定、自尊心から生まれる。
全ての人を十分に満足させることが可能である、というパラダイムだ。
他の人と接しながら無限の可能性があることを認め、
新しい代替案や第3案を作り出すことが出来る。
他人を負かすのではなく、一緒に働き、コミュニケーションを図り、
お互いが理解し合って成果を一緒に生み出す。
それは、自分だけよければいいという考え方からは達成できない
圧倒的な結果を生み出すのである。
「欠乏マインド」を持つ人は、物や人を自分の所有物にすることで
自分の自尊心を高めようとする。
多くの物を持ったり、人を思うままにしようとしたりしなくても
ありのままの自分で自尊心を保つ。
そうすることで自信につながるだろう。
本日の武器「自分も他人も満足させられる、豊かな人になる」