百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

やりたいことがわからない 「なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話(小笹芳央)」

世の中には2種類のビジネスパーソンがいる、と著者は言う。

明確なゴール(目標)を設定し、そこに向かって走る「ゴールピープル」と、

流れに身を任せ、たどり着くべき目標を持たない「リバーピープル」である。

 

一般的には「ゴールピープルが望ましいと考えられがちだ。

達成する目標が明確なので、目的地まで最短距離で進める。

ダルビッシュのように幼少時から特殊な能力が開花し、

周りの人にも期待され、自然と目標が明確になるような人は

間違いなく「ゴールピープル」としてやっていける。

 

しかし、皆がダルビッシュのようであるはずがない。

著者は、世の中の8割以上は「リバーピープル」であると考える。

著者自身もリバーピープルであったという。

会社を立ち上げる前に勤めていたリクルートにも、

明確な理由があって入社したわけではなかったそうだ。

入社後に配属された部署も、希望していた営業職ではなく人事だった。

上司に理由を尋ねると「知るか!」と追い払われた。

その後、新卒採用、飛び込み営業、人事コンサルティングと一貫性のない

様々な仕事に全力で取り組んでいった。

自分からしたい仕事ではなく、与えられた仕事でも全力で取り組んでいくと、

周囲の信頼がどんどん積み上がってくる。

やっている最中は遠回りに思えた仕事でも、

あとから考えると成長の機会だったと捉えることができる。

 

最悪なのは「ゴールを持たなければ」というばかりで、

具体的な目標も設定せず、かといって目の前の仕事にも頑張れていない人だ。

夢もなく、今もおろそかであればゴールもスタートもない。

どこにもたどり着かない。

 

リバーピープルは「やりたいことが分からない」という状態に負い目を感じやすい。

だが、生きていく中ではゴールを設定しにくいことの方が多いものだ。

「今は信頼を積み上げていく時期」と割りきって目の前のことに一生懸命取り組む。

そうすれば後で大きな自由が獲得できるし、

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「ゴールがなくても目の前のことに全力を尽くす」