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百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

人生は何かあるもんだ 「その島のひとたちは、ひとの話をきかない-精神科医、「自殺希少地域」を行く-(森川すいめい)」

自殺希少地域を旅しているうちに、各地域には特定のコンセプトを持った

コミュニティがあることに著者は気づいたという。

有名なのは、旧海部町にある「朋輩組」である。

組織は同世代で構成され、入会脱会も自由である。

例えば誰かの親がなくなったときには、仕事を休んででも集まって

みんなで手伝う。

悲しみに崩れている当事者に全てを無理をさせない。

また、身内には言えないようなことも朋輩組で相談できる。

お金のトラブル、離婚に関わること、人生の一大事・・何でも相談できる。

400年前に発祥したこの組織は、あらゆる悩み事を解決してきた。

 

この組織の根底にある考え方は「人生は何かあるもんだ」ということだ。

問題を起こらないように監視するのではなく、

問題が起こるものだと思って、起こった問題をいっしょに考えて

解決するために組織はある。

 

問題があることを前提に、問題があったときに動く組織とは逆に、

問題が起こらないように見守る組織もある。

もちろん、これも大事なことなのだが、

何も起こらないようにする組織は管理や監視が強く、規則も多くなりがちだ。

問題が解決した後で、再び問題が起こらないように新しいルールを作り出す。

しかし、いくら綿密にルールを作っても社会の変化とともに

ルールは陳腐化してしまう。

また、ルールそのものが組織の機動性を奪うため、

何か問題が起きた時の問題解決力が弱くなる。

 

また、問題を防止することに偏る組織は、

問題が起きた時に責任問題に発展しがちだ。

どんなに準備しても問題は発生するものだが、

問題が起きることが悪いことだと考えてしまうと、

原因となった人に反省文を書かせたりしてしまう。

ひどいときには問題を起こした人は排除されてしまう。

それを見ている人たちは、問題を起こすことを恐れるため、

挑戦しなくなる。

そして、お互いを監視しあうようになる。

ついには、変化を生み出そうとする人を排除するようになる。

組織は古くなり、変化についていけなくなる。

一方で、何かあるのが当然としてこれを解決しようとする組織は

変化に対応する力が強い。

そのため、自ずとルールは最小化される。

問題を解決するには、柔軟かつ機動的に行わなければならないからだ。

問題が起きた時にも、人を責めるのではなく

構造を見直す。

元のコンセプトはそのままに、柔軟に形を変えて問題を解決していく。

 

個人に置き換えても同じことが言えるのではないか。

問題が起きたらどうしようと不安に思うあまり、

準備ばかりしていて行動に移せない人もいる。

しかし、どんなに準備しても問題は起こるものだ。

思い切って走りだし、行動しながら修正してくほうが

問題も解決するし、結果も早く得られるだろう。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「問題は起きるものだ、という覚悟を持つ」