交渉のコツ 「ほめる あやまる 感謝する ですべてうまくいく(中谷彰宏)」
いい人ほど交渉事が下手だと著者は言う。
「なんとかしてあげなければ」という気持ちが強すぎて、
「相手の望みは全部こたえてあげなければ」と考えるからである。
そういう人は、相手の望みが一つでも叶わないなら
「それはお受けできません」と言ってしまう。
完璧主義の人は交渉では「イヤな人」という印象を与えるのである。
そして、そういう人に限って、実は自分の意見も全て押し通そうとする。
結局交渉事は進まない。
全部に答えることが相手にとってのベストではない。
相手が3つ要求してきたとしても、1つ2つだけでも望みにこたえることが
何も答えないよりも相手にとってはいいことなのだ。
自分の望みも相手の望みも「3つのうち1つ通ればよし。2つ通ったらラッキー」
ぐらいにとらえたほうがうまくいく。
そして、スピードが生まれる。
スピーディーな交渉事を繰り返すことで、
意外に3つとも両者が満足いくような交渉に結果的になるのだ。
相手にすべてを望まない。
相手の望みをすべてかなえようとしない。
交渉事に限ったことでない。
何事も最初からうまくいくことは滅多にない。
修正しながら一つ一つ成功させていくしかない。
最初から全て思い通りにしようとすると、すぐに挫折してしまう。
3つのうち1つ成功すれば御の字、ぐらいで何事ものぞむ。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「3つのうち1つ成功で御の字」