イメージしないでください 「ダメな自分を救う本(石井裕之)」
「ピンクの象をイメージしないでください」と言われたとする。
イメージするなと言われているのに、頭のなかにピンクの象が浮かんでしまう。
何か辛いことがあって泣きそうなときに、
「こんなとこで泣いてはいけない」と考えるほど、涙が溢れてくる。
これは、潜在意識が否定形の文章が理解できないために起こる。
セラピーにおいて、「緊張しない」という催眠暗示をクライアントに与えても、
潜在意識は否定形を理解できないから「~しない」という言葉の意味がわからない。
だから、結果として「緊張」というメッセージしか伝わらず、余計に緊張してしまう。
催眠暗示では原則として否定形を使わない。
「緊張してはいけない」ではなくて「リラックスする」という肯定形の言葉に
言い換えて暗示を与える。
潜在意識は「~がない」という言い方、文字通り「ないもの」を理解できないのだ。
幼い子供が「走っちゃダメよ」と言われても、
「~してはダメ」という否定形が理解できないから、
「走る」という言葉だけ印象に残り、逆に走りたくなるのと同じだ。
「走っちゃダメ」ではなくて、「ゆっくり歩こうね」と言えばいい。
潜在意識は「~しない」「~がない」という否定形を理解できない。
だから「あれがない」「これがない」と、ないものにフォーカスしても
潜在意識は動いてくれない。
ないものからは何も生まれないのだ。
「~がある」「~する」と肯定形でフォーカスした時に、
潜在意識は自分のために動いてくれる。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「否定形ではなく肯定形で考える」