百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

免疫をつけないと泥沼にハマる 「ビジネスに活かすギャンブルの鉄則 (谷岡一郎)」

ギャンブルをやる中で、偶然連勝が起こることは珍しくない。

同様に、連敗も必然的にいつかは起こる。

負け始めると、変に自信と甘い認識を持つ人は「こんなはずはない」と考える。

そして、負けを取り戻そうと無茶な勝負をする。

 

「こんなはずはない」ことが起こったとき、このようなギャンブラーは

その原因を、自分ではなく悪運や他人のせいにする。

たまたま悪運が続いただけで、次回からは運が向くはずだとか、

ブラックジャックで「隣の下手くそが余分な1枚引いて流れが変わった」とか言う。

なかには理由をジンクスに求める人もいる。

「前回はあそこでコーヒーを飲んだが、今回はコーラにしたのが悪かった」など言う。

スピリチュアルも楽しんでやるのならともかく、

今までの負けや失敗を取り戻そうとする意識からハマるのは危険かもしれない。

 

ギャンブルにハマる人の特徴がいろいろあるのだが、

その中の一つに「真面目だが仕事ではうだつのあがらない人」というのを

著者は挙げている。

ギャンブルにハマる人というのは遊び人のイメージがあるのだが、

普段真面目な人のほうが一度ハマると抜け出せなくなる。

 

若い頃からギャンブルをしている人は「やめどき」を知っているし、

遊びは遊びだから真剣にのめり込むことはない。

つまりギャンブルに対する免疫ができているからだ。

 

ところが若ころから真面目な生活だけをしてきた人は、この免疫がない。

若いころに(女性関係など)まともな青春を送って来なかった人は、

中年になってから若い子娘に入れあげて、

家も仕事も捨ててのめり込む人が多いと著者は言う。

旧大蔵省の役人が「ノーパンシャブシャブ」の接待で喜んでいたのも、

まともな青春を送って来なかったからだという。

 

他にも「エリート」は免疫がない、と著者は言う。

ずっと勝ち続けていたから、やたらとプライドは高いし、

失点を極端に嫌がる。

そうなると負ける自分を認めることができない。

4勝1敗でもよしとしない。5勝0敗でなければならない。

だから負けを取り戻そうとする。

 

勝負事において全て勝つことはありえない。

勝ちが負けを少し上回れば、人生お釣りが来ると思ったほうがいい。

15戦のうち10勝ならば勝ちすぎで、9勝6敗なら立派なものだという。

とにかく負けた以上にトータルで勝てばよい。

そう考えることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「負けたい以上に次勝てば良い」