百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

魅力的なヒーローの条件 「10年メシが食える漫画家入門 (樹崎 聖)」

漫画においては、当然主人公が魅力的でなければならない。

魅力とは何か?

一つは個性である。主人公が普通の漫画は誰も読みたがらない。

主人公は、良くも悪くも目が離せないヤツでないといけない。

ヒットした漫画の主人公は強烈なキャラである。

 

ただ、個性があるだけでは愛される主人公にはならない。

愛されるためには欠点を持っている必要がある。

長所や特別な能力は誰でもすぐに思いつく。

しかし、それは欠点があることで輝きが増すのだ。

かっこいいシーンばかり続いてもカッコよくならないのである。

 

あしたのジョー」の矢吹丈はカッコいいが、

読みなおしてみるとかっこ悪いシーンが多い。

試合には何度も負けるし、勝ちたかった相手には一度も勝てなかった。

それでも立ち上がって戦うからカッコいいのだ。

 

シティーハンター」の冴羽獠は、連載当初は人気がなかった。

ところが「もっこり」ギャグをやり、

ヒロインにハンマーで殴り飛ばされるようになると、大ヒットととなった。

スケベでマヌケな弱点を持った主人公だからこそ、

カッコよさが引き立つのである。

 

魔法を扱ったファンタジー漫画でも欠点は役立つ。

魔法にはデメリットが必要なのだ。

なんでもできる魔法を無制限に連発しても

事件がすぐに解決するから面白くない。

魔法を使った時には何かを失うべきなのだ。

作用があれば、必ず反作用がある。これがリアリティを生む。

 

鋼の錬金術師」における「等価交換」は

魔法のデメリットの好事例である。

力を使えば、何かを失う。

そこにドラマ性が出てくるのだ。

 

完ぺきな人は意外と付き合いにくい。

欠点がある人が、それを覆すような長所を見せた時

私たちは魅力を感じる。

自分の欠点を否定するよりも、

それがあることで自分の長所が引き立つと考えてはどうだろうか。

欠点を受け入れることで、自分の長所を伸ばすことを意識しだす。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「長所を引き立たせるものとして、欠点を受け入れる」