足りないのは当たり前 「できる社員の損益分岐点 (松尾 喬)」
仕事をやっていると、もっと予算や時間や人があればなあ・・と思うことはよくある。
しかし、いざ自由になんでもやっていい、となると
何をやっていいかわからないことがある。
仕事で忙しい時に、もっと英語を勉強できる時間があれば・・と考えたとする。
そして実際に勉強できる時間を与えられても、
その時間を活かせる人もいれば、活かせない人もいる。
時間があると、ダラダラしてしまって、はかどらなくなることもある。
結局、何かしら制限をつけて枠を作ったほうがとっかかりがやすい。
また、仕事で金も人も時間も何もかも自由に使っていい、となれば
誰がやってもそこそこ以上の出来になる。
ところが、誰がやっても同じ仕事ならば「君じゃなくてもいい」となる。
もっと言えば、不自由な条件の中で良い物を作れる人じゃないと、
自由を与えられても活かせないのではないか。
仕事とは、いかに不自由さを克服するかの勝負ともいえる。
仕事上で必要な、人・物・金・時間・場所が全部満たされていることはない。
何かしら足りなくて、制限された条件の中で工夫するしかない。
仕事ができる人は、不自由な条件でも自分を伸ばす機会だと考える。
足りないことを嘆くよりも、あるもので工夫をしたほうがいい。
それができる人は、満たされた条件を最大限活かせる。
また、あえて自分を不自由な環境に置くのも時には有効だ。
あえて制限を加える事で発想が広がる。
自分を鍛えることもできる。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「不自由な条件で工夫できる力を身につける」