百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

良いアイディアが出るのはどんなときか 「凡人の逆襲 (平秀信・神田昌典)」

優れたアイディアを出すには数が必要だ。

いきなり一発で出ることは少ない。

1000本ノックのようにまずは数を出さないといけない。

著者がアイディアを出すときには、まずきっかけとなるキーワードを出す。

テーマを1つ決めて、そのテーマから連想される29の重要なキーワードを出す。

そして、その29のキーワードをきっかけに300のアイディアを出すのがコツだという。

 

さらに重要なコツがある。

アイディアを出し尽くして「もう出ない」という状態になった時が、

アイディア出しの本当のスタートになる、ということだ。

1000本ノックが終わって、フラフラで倒れる寸前のときに

本当の素晴らしいアイディアが出てくる。

 

そもそも最初からスムーズに出たアイディアなんて、結局誰でも思いつくことなのだ。

それを全部出し尽くしたときにこそ、常識を超えたアイディアは出る。

これを知っておかないと、アイディアを出しまくって疲れて終わり、

残ったのは無難で効果の薄いものだけ、という結果になってしまう。

最後のひと踏ん張りが重要なのだ。

 

しかしどうしてもアイディアが出ない時もある。

そんなときは切り上げて寝てしまうのがいい。

しかし、ここで一つ注意点がある。

ばーっと飲んで寝てしまうと、これまでの努力は全て水の泡になる。

 

なぜなら、頭が熟成した後にいいアイディアが生まれてくるからだ。

考えるだけ考え抜いた後に脳は熟成される。

アイディアはその熟成期間に生まれることが多い。

会議のときにはどんなに考えてもいいアイディアが出なかったのに、

お昼ご飯を食べていたら突然いいアイディアを思いつくことがある。

これは偶然ではなくて、会議で考え抜いたことで頭が熟成していたから

生まれたのである。

お酒を飲んで寝るとダメなのは、せっかく熟成した頭がリセットされるからである。

 

もちろんアイディア出しだけでなく、何事にもこれは当てはまる。

目標に中々到達しなくて悩んでいる時は、

まずはできることを全部やり尽くす。

「もうこれ以上はやりようがない」という段階で、

さらにできることはないか考えてみる。

そうすると「あ、この手があった」となることがある。

もちろんそこに至るには、思いつくことをやり尽くす必要がある。

パっと思いつくことすらやり尽くしていないのに、

逆転のチャンスがくるはずがない。

 

もうダメだ、と思ったときが本当のスタートになることもある。

そう考えることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「アイディアを出し尽くしたときが本当のスタート」