百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

失敗する回数を増やす 「もったいない人が人生を変える3つの法則 (金子欽到)」

「本来持っている実力を発揮できていない人」を、本書ではもったいない人と呼ぶ。

もったいない人には3つのパターンがある。

①自分ダメだし症候群

②決められない症候群

③フツーが安心症候群である。

 

「自分ダメだし症候群」とは、うまくいかないときに、あるいは失敗したときに

自分に厳しくダメだしする癖のことである。

「もったいない人」は、自己評価が厳しい傾向がある。

自分ができなかったことばかりに目がいき、人から褒められても喜べない。

何をやっても自分にダメ出しをしているので、自信が持てない。

プライドの高さから、失敗したくない気持ちが優先されるし、

自分の失敗を許せないのである。

 

「決められない症候群」とは、目の前に選択肢がいくつか選択肢があると

迷ってしまい、なかなか決断できない癖のことである。

これも、もったいない人はリスクに敏感だから

「こっちを選んだらあっちが食べられない」

「あっちを選んでまずかったらどうしよう。」と自分の選択のリスクを恐れてしまう。

何かを選択することで失敗することが怖いのだ。

 

「フツーが安心症候群」とは、人と違うことを極端に恐れる癖である。

自分の行動が「周りから外れてないか」を基準に決める。

なるべく「フツー」であることを好み、人と違う行動をとりたがらない。

無難であることで、失敗するリスクを回避しているとも言える。

 

この3つに共通しているのは、「失敗するリスクを恐れること」だと思う。

失敗する自分が許せないと、慎重になりすぎて力を発揮できない。

自信がある人は、自分が失敗したとしても気にしない。

だから、失敗を気にしなくなれば、自信が持てやすくなるのではないか。

つまり「失敗に対する耐性」を作ると、もったいない人から脱出できると私は思う。

 

失敗耐性をつけるためには、「失敗する回数を意識的に増やす」のが効果的だと思う。

もちろん、わざわざ故意に失敗する必要はない。

これは「トライの数を増やす」ということだ。

新しいことをやるときには、最初からうまくいくとはあまりないから

失敗することが多い。何かにトライすれば、必然的に失敗は増える。

できるだけ失敗しないような行動を増やして、それでも生じる失敗を多く経験する。

つまり「失敗慣れ」をすることがポイントだ。

新しく何かをやって失敗したときに、なるべくそれにとらわれずに改善する。

なるべく自分を責めずに、次に行く。

それを繰り返していけば、多少の失敗には慣れてくるし、失敗の数も減ってくる。

 

人見知りの人は、あえて人と接する機会を増やす。

自分から話しかける回数を増やす。あえて会議で発言してみる。

できることから人と接触する回数を増やし、発言したり会話したりすることに慣れる。

そのときのポイントは、上手く発言できなかったとしても、

会話が盛り上がらなかったとしても、なるべく気にせず忘れることだ。

最初は10秒くらいを目標にして、だんだん人と話す時間を増やすくらいでいい。

 

決めきれない人は、あえて3秒で決めるルールを自分に課す。

そして、一度選択したらもう別の選択肢を見ない。

洋服を買ったら、もう他の洋服屋は覗かない。

とにかく「あっちを選んでおけばよかった」という気分をひきずらないように、

あまりリスクの少ない選択から練習して慣れていく。

 

このように克服したいことは、あえて行動するしかない。

最初は「やりたくないなあ」と思っていても、

小さなことからでもやっていくうちに人は慣れてくる。

慣れてくると習慣になってきて、臨界点を超えれば克服できる。

 

行動すれば、失敗するリスクは当然高くなる。

リスクを考えると、何もしないという結論にいきやすいが、

「行動しなかったことによるリスク」も当然つきまとう。

客観的にどうしても失敗する場合を除けば、

やってもやらなくてもリスクがあるのであれば、結局やったほうがいい。

 

行動すれば、たとえ失敗しても経験値がたまる。

経験値がたまるほど、失敗なれしていき、失敗が気にならなくなる。

同時に行動量が増えるということは、成果も上がり、失敗も少なくなる。

失敗が気になる人ほど、あえて失敗する。

そこから自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「あえて行動して、失敗耐性をつくる」