百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

「やった」と「できた」は違う 「絶対に達成する技術 (永谷研一)」

目標を達成する人は、必ず過去に学んで次に活かす。

しかし、ほとんどの人は「できなかったこと」しか見ていない。

できなかったことを見るのを「反省」という。

次に活かすのに反省だけでは不十分なのである。

 

自分の行動や考えを「深く振り返ること」を「内省」という。

目標達成に必要なのは「内省」だ。

それにはできなかったことだけではなく、

「うまくいったこと」も見なければならない。

 

もちろん失敗を分析し、繰り返さないよう対策を立てるのは必要だ。

しかしそれだけだとやる気がなくなってしまう。

自己肯定感が下がり、自信が無い状態で振り返りをしても、

実はあまり多くのことに気づけなくなるのだ。

 

どんなに小さなことでもいい。

「できたこと」を自分で褒めることが重要だ。

その際に「できて当たり前」とは考えないようにする。

他人と比較するのではなく、素直に自分を褒める。

そうすることで自己肯定感が増す。

すると、自分の中の学びのセンサーが上がり、

より多くのことに気づけるようになるのだ。

 

まずは「やったか、やらなかったか」を振り返る。

やってみないことには始まらない。

でも「やった」で終わると作業しただけになってしまう。

そこから応用していくことが重要だ。

ポイントは「本当にできたと言えるのか?」と自問することだ。

やったことに満足せず、「本当にできたのか?」と自問することで、

自分の行動の質は高まっていく。

もっとこうすれば良かったんじゃないか、という改善点に気づいたり、

うまくいった要因が判明することで追加のアクションがとれたりする。

 

例えば以下のような振り返りをしたとする。

A:「取引先に見積もりを出し、受注した」

B:「設計について製造部門とミーティングした」

まずは自分で自分を「よくやった」と褒める。

褒めた上で次に進んだほうが気づきが多い。

そして「本当にできたと言えるか」自問する。

 

Aであれば「取引先への見積もりが一発で通って良かった。

しかし、価格がもしかしたら安すぎたかもしれない。

もう一度他社の価格を調べてみよう」という気づきが出るかもしれない

Bであれば「思ってたより製造部門の要求のレベルが高くて、

設計を修正することになった。今後は事前に製造部門から情報をもらおう」

という気づきが出るかもしれない。

要は今後に活かせる気づきと行動計画が出てくるようになるのだ。

 

言い換えれば「減点主義」ではなく「加点主義」でいくべきだ、とも言える。

失敗だけを見るのは減点主義だ。これ以上点を減らさない対策をたてる。

そこからさらにうまくいったことも分析し、点数を可算する方法を考える。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「できたことを分析し、加点していく」