百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

がんばると効果が落ちる 「フォーカス・リーディング(寺田昌嗣)」

速読で大事なのは、

「眼」と「意識」の使い方だと

著者はいう。

 

次の一文を読んでほしい。

 

「私たちが文を読むとき、視点は一文字ずつとらえながら動くのではなく、一定の幅でジャンプするように動きます」

 

今度はこの文を1文字ずつ視点でとらえながら、

しっかりと読んで欲しい。

 

おそらく、1文字ずつ認識しながら読むと

難しかったのではなかろうか。

我々が本を読むときは、

視野をある程度広くして

ジャンプするように読んでいる。

 

ここで大事なのは

「しっかり読もう」

「速く読もう」と意識しないことだ。

 

「読もう」という意識が強くなると、

視野が狭くなる。

 

視野が狭くなると、

意識下で文脈をつなぐ作業の効率が

悪くなり、理解度が下ってしまう。

 

また、

書いてあることを理解するためには、

意識化で理解する時間が必要である。


そのため、

文字を見ると、

人の視点は0.3秒停留し、

その間に意識が意味を理解する。

それから次の文字に移動する。

 

「速く読むぞ!」と意識して読むと

この理解にかかる時間を飛ばして

次の文字に行ってしまうため、

結局読んでも理解できないままになる。

 

逆に「じっくり読もう」と

意識するとどうなるだろうか。

 

実はじっくり読もうとがんばっても

効果は下がる。

 

人の理解や記憶は、

何かとの関係性で作られる。

ある情報を理解するには、

自分の過去の記憶や経験、知識と

関連づけながら理解するそうである。

 

「じっくり読もう」とがんばると、

「今、読んでいる部分」に

徹底的に意識を集中することになる。


すると、

全体像やテーマとの関係性が

見い出せず、

整理されないまま次々に読んでしまう。

 

 

要は、「がんばって読もう」と

意識すると、理解が不十分になり、

逆効果になるのだ。

 

何事にもあてはまる話だと思う。

セールスマンが

「売ろう売ろう」とがんばる。

バッターが

「打とう打とう」と意識する。


その結果、

力んで本来の力が出なかったり、

周りの状況を俯瞰して

冷静に見ることができなかったりして

結果が出なくなる。

 

「がんばろう」と意識しすぎない。

常に必要な視野を保っていく。

そうすることで

自信につながるかもしれない。

 

本日の武器

「意識しすぎると視野が狭くなる」