百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

人は本質的に変われる 「海馬―脳は疲れない(池谷 裕二 , 糸井 重里)」

脳の記憶の仕方にとって、

大切な特色は「可塑性」である。

 

可塑性とは、個体に力を加えたときに

形が変わったままでいる性質である。

粘土を指で押すと、

形がくぼんだままになる。

これは可塑性である。

ボールを指で押して変形させても

指を離すと元に戻る。

これは弾性である。

 

脳は変化したものを

変化したままにしておくのだ。

これは記憶に関して重要になる。

 

可塑性がなければ

記憶しておくことができない。

何かを覚えても

また覚える前の状態になるからだ。

 

人の記憶は消えずに残っている。

ただし、可塑性があるため

古い記憶を残したまま

新たな記憶で上書きされるのである。

 

トラウマのように

昔受けたショッキングな記憶が

新しい記憶で上書きされていたが、

ある日急に蘇ることもある。

しかし、その場合も

また別の新たな記憶を上書きして

乗り越えることもできるのだ。

 

絵を描いているときに

今塗ってある色の上から

新たな色を塗ることがある。

古い色は下に残ってはいるのだが、

新たな色を塗ることで

絵は変わっていく。

脳も記憶も同様なのである。

 

ということは、

脳は本質的に変わることができる。

もっと言えば、

脳科学的に考えても

人は変わることができるということだ。

 

自分にとって消したい過去は消せない。

しかし、新たな行動によって

自分を変えることができる。

そこで再び失敗しても

可塑性である限り

何度も形を変えることができるのだ。

そう考えることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「脳の可塑性を信じる」