百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

小さな街で成功するには 「トマトが切れれば、メシ屋はできる。栓が抜ければ、飲み屋ができる(宇野隆史)」

著者は、飲食店の会社を経営している。

そして社員に積極的に独立を勧めている。

出店場所を選ぶとき、

無理をしてでも大きな街に出したほうがいいのか、と

相談を受けることがある。

 

大きな街では競合店がありすぎて、

お客さんを引きつけるには相当なパワーがいる。

小さな街だからといってチャンスがないわけではない。

そこでお客さんを掴む力をつければ、

大きな街で成功することもできるのだそだうだ。

 

自分が住んでる街には

ちょっと食べに行こうと思える店がないのだ、という。

店はあっても勿体無い接客をしている。

みんなが判を押したように「いらっしゃいませ」

「こちらにどうぞ」としか言わない。

 

都会と同じように「お客さんの顔を見ない接客」をする。

小さな街だとお客さんは地元の人の可能性が高い。

ということは世間話がしやすくなる。

駅前に新しいビルができましたね、

とか地元ならではの話題があるからだ。

それを活かすことが小さな街での成功の秘訣だという。 

 

だからお客さんが来たら、まず食らいつく。

追加オーダーでも受けた時に、

さりげなく「ご近所ですか」と聞く。

ご近所なら「ちょっと一杯飲みたいときには

寄ってくださいね」と言いやすい。

 

そしてとにかく名前と顔を覚える。

そうすれば、2回目来た時にも

「この前~色の服を着てましたね」とか

「~に住んでる○○さんですね」と言った声掛けができる。

お客さんは自分のことを覚えてくれていたら嬉しいものだ。

 

著者がよく行く渋谷の店では、

おばあちゃんが一人でやる屋台で、

ラテン音楽がかかっている。

 

いい雰囲気だったから

テキーラなんかあるといいね」と言ったら

おばあちゃんがニヤッと笑って、

 

棚からテキーラの瓶を取り出した。

屋台なんでテキーラなんてあるわけない、

と思っていた時に出てきたので

著者は感動したそうだ。

こうしたシンプルな工夫だけで

お客さんの心を掴むことができる。

 

店をやるならば、

常にお客さんをどう引き付けようかと

飢えなければいけない。

その第1歩はお客さんの顔と名前を覚えることだ。

 

大手チェーン店はたしかに

丁寧な対応はしてくれるが、

お客さんと「関係をつくろう」という接客ではない。

ましてやひとりひとり名前を覚えようとはしない。

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名前を覚える、というのは

その人に関心を寄せる第1歩になる。

関心があれば、肉屋や魚屋に行って食材を見た時に、

「これを出したら、○○さんはどういう反応するかな」と

客の顔が浮かんでくる。

 

それは、シーズン前にメニューが決まってしまう

大手の飲食チェーンでは不可能だ。

小さな街の飲食店だからこそできる武器になる。

 

その人に関心を持ち、名前を覚えて、

~さんを引き付けるにはどうするかを考える。

そうすることで小さなきっかけを見逃さなくなるし、

お客さんから支持されるようになる。

 

飲食店にかぎらず、

自分に関わる人の顔と名前をまず覚えることは

自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「顔と名前をまず覚え、その人への関心を持つ」