百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

七転び八起きはぬるい 「問題解決の教科書(小宮一慶)」

東日本大震災のときに「想定外」という言葉が

何度も繰り返し聞かれた。

しかし、「想定外」のときこそ

リーダーの素質が問われる。

 

問題が起きなければ誰でもリーダーになれる。

問題が起きたときに、しっかりと皆を率いて

解決できる人が真のリーダーである。

 

震災時、東京電力の社長は、

事故当初は表も出ず、

避難所へも行かず、

やっと出てきたと思えば

マスコミに食い下がられて

「報告は受けてます」と答えていた。

 

報告を受けるだけなら誰でもできる。

彼らを見ていると「地位は人を作らない」と

著者は感じたという。

世渡りだけでも地位は手に入るが、

真のリーダーになるには

しかるべき修練と勉強と、

何よりも心構えが必要である。

 

「真剣勝負」という言葉がある。

たとえば、剣道であれば防具をつけているから

竹刀で叩かれたとしても身は安全である。

ところが竹刀ではなく真剣で戦えば、

一度斬られたら、斬り返すチャンスは

ない可能性が高いのである。

「真剣勝負」とはそういうものだ。

何かを真剣に行うというのも

同じことではないだろうか。

 

松下幸之助は、著作「道をひらく」の中で

「七転び八起き」ということわざについて

次のように述べている。

 

「七度転んでも八度目に起きればよい、

などと呑気に考えるならば、

これあいささか愚である。

 

一度転んで気づかなければ、

七度転んでも同じこと。

一度で気のつく人間になりたい」

 

失敗から学ぶことは確かに多い。

しかし、一番偉いことは

失敗を恐れないだけではなく、

失敗してから勉強することでもなく、

まずは失敗しないように努力し、

たとえ失敗したとしても

一度で学ぶことである。

 

「七回も転ぶな。その前に気づけ」

何事も真剣勝負で、というのは

こういうことだと著者はいう。

そう考えることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「七回も転ばない」