報酬 「習慣の力 (チャールズ・ドゥヒック)」
悪い習慣を変えるにはどうすればいいか。
残念ながら悪い習慣を無くすのは難しい。
効果的なのは、習慣を入れ替えることである。
悪い習慣は、それで得られる報酬が必ずある。
例えば、アルコール中毒者が酒を飲むのも、
何らかの報酬を得ているためである。
その報酬は必ずしも酔っ払った感覚とは限らない。
むしろ、逃避、リラックス、仲間との交流、不安の軽減、
感情の開放の機会が得られることのほうが大きいという。
毎年推定210万ものアルコール依存患者を助け、
これまでに1000万人もの患者を治した組織がある。
そこでは、アルコール依存患者に対して
スポンサーをつけるようにしている。
それは患者がバーで得られるのと同じ報酬を与えるためだ。
スポンサーと話したり、
他のメンバーと集まったりする機会を作る。
そうした会合で患者はリラックスして
自分の不安を口にすることができる。
そうすることで飲み仲間と乾杯する必要がなくなるのである。
悪い習慣を自分が持っているとすれば、
それはどんな報酬で行っているのだろうか。
ストレス解消であれば、他の方法で解消できないだろうか。
そう考えることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「自分の悪い習慣の報酬を考え、その代替案を試してみる」