勝てるなら戦い、勝てなければ去る 「ランチェスター思考2 (福田秀人)」
「戦上手は逃げ上手」という言葉がある。
逃げるのは、破滅を回避し、戦力を温存し、
逆襲するための合理的な方法でもある。
中国の毛沢東は、1940年代前半に
抗日戦闘を繰り広げていたとき、
「勝てるなら戦い、勝てなければ去る」を
モットーにして下記のような指示を出していた。
日本軍は少数だが強く、我軍は多数だが弱いから、
隠れていて、10倍以上の兵力で奇襲攻撃し、
それでも形勢が不利になれば、すぐに逃げろ。
日本軍は「すぐ逃げる弱虫」と軽蔑していたが、
それは、日本軍を内陸部に引き込み、
じわじわと消耗させる合理的な戦術だった。
勝ち目のない戦いに挑む必要はない。
勇気と無謀は違う。
ドラクエだって死にそうなときは逃げる。
宿屋で体力を回復させなければならない。
ときには逃げることも必要なのだ。
もちろん「戦略的な」逃亡が望ましい。
やたらと逃げ回るのはもちろんダメだ。
勝つために今逃げる必要があれば逃げる。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「必要があれば逃げるのも厭わない」