力=質量×速度の二乗 「ランチェスター思考2 (福田秀人)」
勝ち組と呼ばれるような企業の最大の特徴は早さであるという。
何をするにも早く、行動し誤っていると判断すれば、
ただちにこれまでの決定を修正する。
また、人材育成に関してもスピードを重視する。
入ったばかりのときは、上司や先輩が詳細に指揮をとり、
OJTを熱心にするが、それが終了すれば、ほとんど任務指揮がとられる。
上司は部下に、目標や方向性は与えるが、
具体的にどういった方法で達成するべきかまではいちいち指示しない。
部下に仕事を任せないとスピードがあがらないのだ。
一方、負け組と呼ばれる企業はその逆であり、次の特徴がある。
負け組企業の7大特徴
①何を決定しても遅い。
②決定しても、なかなか実行されない。
③実行されてもスローペスであり、決定どおりには実行されないことが当たり前。
④問題が発生すれば、ささいなものであっても、
それを理由に中止されることが多い。
⑤いったん下した決定はめったに変えず、新しい決定はめったにしない。
⑥個々の社員の裁量は小さく、ささいなことでも稟議するか、
上司やトップの指示を仰がなければならない。
⑦稟議の決済は、急ぐ稟議でも1週間、多くは1ヶ月かかるのが普通である。
「力=質量×速度の二乗」、
すなわち、「力は速度の二乗に比例する」という物理法則がある。
「スピードが倍なら、力は4倍」になるが、
「スピードが半分なら、力は4分の1」になるのである。
何事にもあてはまるのではないだろうか。
負け組企業の7大特徴を個人に当てはめたときに、思い当たるフシはないか。
スピードによって力は4倍にも4分の1にもなりうる。
そう考えることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「2倍のスピードで力は4倍になる」