百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

成功体験と失敗体験 「ランチェスター思考2 (福田秀人)」

戦場ではものすごいスピードで状況が変わるので、

じっくり分析して調べて動く、といった悠長なことを言ってられないことがある。

だから、前線の戦闘部隊の指揮官はもちろんのこと、その下の兵士であっても

直感的に意思決定ができる必要がある。

そのために、アメリカ陸軍は、失敗経験を積ませ、痛い目にあり、

それを教訓として積み上げることが最も効果が高いと考えているそうだ。

 

成功経験より、失敗経験を積ませるほうが効果的である。

そこで、指揮官は部下に新たな任務を与え、

「そんなやり方では失敗する」とわかっていても注意せずにやらせ、

失敗経験を積ませることを推奨する。

 

失敗し、なぜ失敗したか反省し、改善する。

このプロセスは最も人を成長させる。

一代で起業を発展させたオーナー経営者は、あらゆる決定や行動にさいし、

誰も助けてくれない中での失敗経験をたっぷりと積んできている。

それも、絶望の淵にたち、自殺を考えるような深刻な失敗を乗り越えてくるから、

その教育効果は抜群である。

一方、その後継者や、さしたる失敗経験をもたないリーダーは、

直感力に劣り、不足の状況に萎縮し、うろたえるだけで何も決定できない。

もしくは分析に必要以上に時間をかけ、やることなすことタイミングを外し、

後手に回る。

 

新人に仕事を任せたり、あるいは自分自身が新しいことをするとき、

必ず失敗し、損もする。

その失敗で痛い目にあわないと仕事の難しさもわからず、成長もしない。

 

しかし、今は上手くいっても、時代が変わればうまくいかないことがある。

 

最近低迷しているのは失敗が足りないからかもしれない。

同じことしかやらない人はそれ以上成長することはないし、

成長しなければ周りに置いていかれるだけだ。

今のままでは今のままである。

自分が成長するには、今以上のことをするしかない。

新しいこと、不慣れなことでも挑戦し、失敗し、

それでもめげずにやるしかない。

 そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「どれだけの失敗を乗り越えたかを重視する」