百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

信頼を得る 「7つの習慣(スティーブン・R・コビー)」

信頼残高という有名な概念がある。

銀行口座にお金を預け入れることで貯えができ、必要に応じて引き出せるように、

信頼も口座に預け入れるように貯えることができ、

必要があればその信頼を残高の分だけ何度でも頼りにできる、というものだ。

些細な間違いを犯しても、信頼残高が残っていればそれを補ってくれるし、

こちらの話が不明瞭でも、こちらの言いたいことを汲み取ってくれる。

昔の友だちに久しぶりに会っても、以前と変わらず話すことができるのも、

古い預入れがそのまま生きているからである。

 

相手と難しい問題について話し合うには、高い信頼残高が必要である。

普段から信頼を少しづつ積み立てておかなければならない。

具体的にはどうすればいいか。

最も大事な預け入れとは、「相手を理解すること」である。

まず相手を理解しなければ、相手にとって何が預け入れになるのかがわからない。

自分にとっては預け入れになるようなことを行っても、

相手にとっては全く預け入れにならない場合もある。

相手の関心事やニーズに合っていなければ、信頼はむしろ減る場合だってある。

 

ある人にとっては一大事でも、自分にとっては些細なこともある。

だから相手を理解するために必要なのは、

「相手にとって大切なことを、自分も大切に思うこと」なのだ。

とても重要な仕事をしているときに、

どうでもいいようなことで6歳の子供が邪魔をしてきたとする。

しかし、子どもからすると、それは非常に重要なことかもしれない。

だからその子の話していることを重要なこととして扱うことで理解を示せば、

子供に対しての信頼残高は大きく増えるだろう。

 

著者の友人に、野球に興味が全くない人がいたという。

ところが彼の息子は熱烈な野球ファンだった。

その友人は、夏休みに息子とメジャーリーグの全チームの試合を

1つずつ、6週間かけて見て回った。

帰ってきたとき「そんなに野球が好きだとは知らなかった」と言われた彼は、

「いや、ちっとも好きじゃないさ。でも、息子のことは好きなんだ」と答えた。

 

相手を理解する。

相手にとって大切なことを大切にする。

そうすることで信頼が得られ、自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「相手の大切にしていることを自分も大切にする」