時間がいくらでもあると考えると、つい今をキープしてしまう 「7つの習慣(スティーブン・R・コビー)」
著者が大学の講義の中で、生徒によくやらせたイメージトレーニングがある。
「あと一学期しか生きられないと想像して欲しい。
そして、君たちはその一学期間、良い学生として通学しなければならない。
その時間をどう過ごすかを考えてもらいたい」
著者がこのように質問すると、学生達は急に違う観点から物事を見始める。
それまで認識もしていなかった価値観が急に浮かび始める。
学生達にそうした意識で一週間生活し、その経験を日記に書かせる宿題を出した。
すると、両親に手紙を書いて愛と感謝を伝え始めたり、
人間関係がぎくしゃくしている兄弟姉妹や友達と仲直りを図ったりと、
とても興味深い結果が表れていた。
短い間しか生きられないと考えると、人の悪口、批評、嫉妬などの無益さが分かる。
目の前のことより長期的な視野で物事を考え出す。
「あと一学期だけ」という期間もちょうどよいかもしれない。
あと一学期しか生きられなくて、しかも良い人であり続けなければならないとしたら、
自分は一体どうするだろうか。
自分の人間関係は、仕事は、趣味は、
残された時間で何をすれば悔いなく終われるだろうか。
そんな態度で動いていくことで自信につながるかもしれない。
本日の武器「あと一学期しか生きられないとしたら」