自立の上をいけ 「7つの習慣(スティーブン・R・コビー)」
私達の生活や人間関係は、依存→自立→相互依存へと成長していくと著者はいう。
人は皆、最初は依存しきった赤ん坊として人生を始める。
誰か他の人によって方向づけられ、育成され、養われる。
もし誰かの保護がなければ短時間でしか生きられない。
しかし、年月が経つにつれて人は徐々に肉体的に、経済的に、知的に、
そして精神的に自立していく。
基本的に自分のことは自分でやり、自己決定できる、独立した人間に成長する。
さらに成長と成熟を続けると、私たちは相互に依存していることがわかる。
最初の依存状態においては、人は「あなた」というパラダイムを持っている。
「あなた」が私の世話をする。「あなた」が結果を出してくれる。
「あなた」がやってくれないとダメだ。
結果が出ないのは「あなた」のせいだ、ということである。
自立は「私」というパラダイムである。
「私」はできる。「私」の責任だ。「私」が結果を出す。
「私」は選択できる。ということだ。
そして、相互依存は「私たち」というパラダイムである。
「私たち」はできる。「私たち」は協力する。
「私たち」が才能と能力を合わせれば、
もっと素晴らしい結果を出すことができる、ということである。
依存している人は、欲しい結果を得るために他人に頼らなければならない。
自立している人は、自分の努力によって欲しい結果を得ることができる。
そして、相互依存している人々は、自分の努力と他人の努力を合わせて
最大の結果を出すことができる。
自立は依存より成熟した状態だが、最高の状態でもない。
私はできるのに、あの人が足を引っ張る。
私は結果を出しているのに、上司が無能で認めてくれない。
これらは単に自立しただけの状態だ。
私もできるし、他の人もできるようになる。
私と上司が前向きに協力しあって結果を出す。
自分だけでなく、周りの人とも前向きに依存しあって
1人では出せないような結果を出していく。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「あなたが、私が、ではなく私たちが~の視点にたつ」