百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

セックスが上手い男とは 「出世する男はなぜセックスが上手いのか?(アダム徳永)」

セックスが上手い男とは、どのような男性のことをいうのだろうか?

多くの人は、テクニックのある男性を「セックスが上手い男」だと思っている。

しかし、セックス=100%テクニック、と考えている男は間違いなく女性に嫌われると

著者は断言する。

確かにテクニックは重要だが、それはセックスのほんの一要素に過ぎない。

何事もそうだが、セックスにおいても上手と下手を分けるのは総合力なのだ。

 

実際、AV男優のテクニックは確かに一般男性より優れているそうだ。

著者が数多くのAV女優と話しても、「これまで付き合ってきた普通の男性とは全然違

う」と、テクニックを高く評価している。

 

しかし、そんな彼女たちに「じゃあ、あなたにとって一番気持ちいいセックスは?」と

聞くと、100人中100人が「好きな人とする普通のセックス」と答える。

AV男優のテクニックを経験済みの彼女たちですらこうなのだから、

女性の求めるセックスの条件の中でテクニックが占める割合は、

男性が考えているよりも遥かに少ない。

 

著者は、セックスの上手さのうちでテクニックが占める割合は3割程度と考える。

残りの7割こそが、セックスにおいてもビジネスにおいても重要なのだそうだ。

それは「感性」であり、「小さなことに感動できる力」だという。

 

大きなことには誰でも感動できる。

宝くじで2億円当たれば、誰でも感動するだろう。

セックスにおいて「大きなこと」の代表は「イク」である。

男性はとにかく「イク」にこだわる。

「ねえ、イッた?」「何回イッた?」と女性に聞きたがる。

もしもそのときに女性から期待を裏切られる返答が来れば意気消沈する。

また「潮吹き」もそうだ。AVの影響で潮吹きも「大きなこと」になった。

だが、現実には潮を吹ける一般女性はそんなにいない。

なのに一生懸命潮を吹かせようとして、うまくいかずがっかりする。

 

楽しいはずのセックスで思うように楽しめないのは、テクニックや相手の女性の感度の

問題では決してない。

それは、大きなものに感動の照準を合わせるあまり、小さな喜びに気づくチャンスを見

逃しているだけなのだ。

 

「小さなこと」に感動の照準を合わせている男性は、愛する女性と一緒にいられるだけ

で感動する。キスするだけで感動するし、女性の微かな吐息にも感動できる。

こうした小さな喜びの積み重ねで、女性とともにセックスの楽しさを作り上げられるよ

うになる。

 

ビジネスにおいても、大きな結果がすぐに出ることを求めるとうまくいかない。

むしろ小さなことをきちんと積み重ね続けられる人のほうが、

結果的に大きな結果に結びつく。

地道な作業の連続の果てに大きな成功がある。

そのためには、地道な作業でもやり続けられるように

小さなことに喜びを見いだせる感性が必要だと著者はいう。

 

著者が提唱するスローセックスは「イクことにこだわらず、感じることを楽しみましょう」と教えるそうだ。

射精や絶頂というわかりやすい快感(大きなこと)ではなく、

長く深く感じること(小さなこと)に目的をシフトすることで

セックスはドラスティックに変わる。

仕事においても、大きな成功を性急に求めるより、

プロセスや考え方、努力を重視することで結果的に成功することもある。

そう考えることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「大きなことではなく、小さなことを喜ぶ感性を磨く」