トイレットペーパーを買ってこい 「欲しいと言われる男になるMUST50(中谷彰宏)」
「トイレットペーパを買ってこい」と言うだけのテストだ。
A君は「はい、わかりました」とだけ言って、何も聞かずに買いに行った。
買ってきたトイレットペーパーは今までと違うものだった。
「これじゃないよ、何勝手に買ってきてるんだ」と言われて
A君は不合格になった。
B君は買いに行く前に「どういうタイプを買ってくればいいですか」と質問した。
B君も不合格になった。
合格したC君は、何も聞かずにいつも使っているトイレットペーパを買ってきた。
要するに青木氏は、トイレでいつも見ているかどうかのテストをしていたのだ。
いつも使っているトイレットペーパーにはこだわりがある。何でもいいわけではない。
バイトをしていればトイレも使う。
そこで、いつも何を使っているかを見ていれば何を買えばいいかはわかる。
「いつも使っているのはどれだっけ」と思い出せる観察力と記憶力がなければ、
仕事などさせられないというのが青木氏の考え方だ。
プレゼントでも同じことだ。
「プレゼントは何が欲しい?」と聞くのは、
「トイレットペーパーは何を買ってきましょうか?」と聞くのと同じだ。
つきあっていれば、相手の好みや、今必要なものはわかる。
それをわざわざ聞くのは、相手に関心を寄せていませんと言ってるようなものだ。
特に優等生タイプは「何を買ってくればいいですか」と聞いてくる。
何を買えばいいか、手とり足とり教えてもらおうとする。
学校では「○○というトイレットペーパーを買ってきなさい」と教えられるが、
社会に出たら「そのくらい見ておけよ」と言われるだけなのだ。
漠然と生活するのではなく、観察や対話の中から相手の好みを把握しておく。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「普段の生活の中で興味や関心を持って観察する」