謝罪で仕事をとる 「ワルの作法(中谷彰宏)」
オータパブリケイションズの村上実氏が20代のころ、
広告の掲載事故で、相手の広告主の名前を間違って載せたことで
謝りに行ったことがあった。
シティホテルの名前なのに、よく似たラブホテルの名前になっていたのである。
名誉毀損で訴えられたり、慰謝料を請求されたりしても
おかしくないくらいの事態である。
ところが村上氏は謝りに行って、先方の怒りを静めただけでなく、
次の広告をとってきたのである。
きっちり謝ることは当然だが、著者に言わせればそれだけでは
バカ正直なマジメ君のやることである。
したたかでワルな男は謝りにいきながら仕事もとってくる。
謝れる側は、謝り方を見て、その人と仕事を続けていくか判断する。
だからこそ、謝罪の仕方次第では、次の何かが始まるきっかけにもできるのだ。
仕事の8割は謝ることである。
社会人ともなれば、自分でやったことはもちろん、
自分の責任でないことまで謝らなければならない。
さらには、筋違いなことや、相手の勘違いに対して謝ることもたくさんある。
そこで「嫌だなあ」と思いながらただ謝るだけなのか、
謝ることを最大のプレゼンテーションと捉えていくのかで大きく差がつく。
大きな失敗をしたとき、どうしても及び腰になってしまいがちだ。
だが、失敗の挽回は大きく評価を変えるチャンスでもある。
仕事だけでなく、恋愛でも何でもそうだ。
そう考えることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「謝罪するときが最大のチャンス」