百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

敵を敵のままにしない 「仕事ができる社員、できない社員(吉越浩一郎)」

敵が多いひとに共通することは何か。

例えば、物事を強引に進める点である。

 

何か事を動かそうとすれば、摩擦が起き、抵抗が起きる。

物事は最初にそれを動かし始めるまでが大変なのだ。

いったん動き始めれば、「慣性の力」が生まれてスムーズに回り出す。

 

仕事においても、何か新しいことをしようとするとき、

たいていは最初は敵ばかりだ。

しかし、敵から逃げたり、的に囲まれていることを嘆いたりしていても

何の突破口も切り開くことはできない。

かといって物事を強引にしようとしても抵抗は強くなるばかりだ。

 

まずは情報を共有しなければならない。

同じ情報を持てば、同じ結論に達するはずだから、強引にする必要はない。

もっとも、仮に情報を共有化して、

「やり方を変える必要がある」という結論に達しても、

いわゆる「抵抗勢力」は必ず出現する。

「おっしゃることはもっともだが、現状で我々は満足しているので

このままやりたい」とか言ってくる。

 

こういった場合、目的地の一歩手前のところで折り合いをつけて

抵抗勢力を交わすことも一つの方法になる。

やみくもに怒りの感情をさらけ出し、「わかってない」「頭が固い」などと

相手を非難して事を荒立てようとすると後々マイナスに響く。

目標の一歩手前まで到達した時に、抵抗勢力

「もっと先に進んだほうがいい」と気づく場合もある。

ここで感情的に反発されては意味が無いため、慎重にいく必要がある。

また、仕事が無事に終われば、相手が抵抗勢力であったとしても、

「あなたのおかげで仕事が無事にできた」という考えに立って接する。

最終的に仕事ができて結果が出れば、会社としてはそれでいいわけだから、

功績を周りに譲るなど取るに足らないことだ。

 

大事なことは懐を深くすることだ。

懐の深い人は、懐の浅い人とまったく同じことをしたとしても、

最終的には敵を作らず、より早く、よりうまくチームワークを作り上げて

仕事を完遂することができる。

敵を敵のままにしておかない。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「懐を深くして、敵を敵のままにしておかない」