初志を貫徹できる人 「仕事ができる社員、できない社員(吉越浩一郎)」
初志貫徹という言葉はあるが、
志を貫くということは、「計画を貫く」ことではないと著者は言う。
事前の計画をそっくりそのまま形にすることが、志を貫くことではない。
大切なのは「実行し結果を出す」ことである。
計画通りに進めることはできなくても、志したものが出来上がればよい。
つまり、実行段階の途中で修正や変更があっても、
最終的に目的のものが完成するなら構わないのである。
何か計画を実行すると、必ず途中で修正や変更が出てくる。
これは当たり前のことで、その変化に対して臨機応変に対応できるのが
仕事ができる人なのである。
新しいことをやろうとすれば、なおさら抵抗する人も出てくるだろう。
そこで、目標を100%達成できる計画がうまくいかないのなら、
計画のレベルを一段階落として、当初の計画の60%くらいまでしか達成できないものを
目標として修正しても構わない。
実際は60%くらいのところまで実行してみれば、
その先の40%もやらなければならないことをみんなが理解し始めるからだ。
当初計画に反対していた人達も、元々の志が正しいことがわかる。
だから最終的には志すレベルまで達することができる。
これこそが「初志貫徹」である。
最初から闇雲に志を全うしようとしたり、
当初の計画に固執しようとしたりするのは初志貫徹ではない。
とりあえず6割でもいいから進めていって、
その裏ではあくまでも志をあきらめず、
粛々と最後まで持っていけばいいのである。
初志貫徹とはあくまで「目指す結果」を貫徹することであり、
当初の計画を貫徹しようとすることではない。
当初の計画が思い道理にいかなくても、
しぶとく粘り強く修正・変更しながら最終的に目的の達成に到達する。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「目指す結果を貫徹するためには計画の変更や修正も厭わない」