「デキる」と錯覚させる 「なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話(小笹芳央)」
「ハロー効果」という心理学用語がある。
何か目立った特徴があると、他の部分の評価も、
その印象に引きずられるというものだ。
これを上手に利用するためには、まず「これは自分が一番だ」と
言えるものを持つことが大切である。
そんな大げさなことでなくていい。
新人であっても、出社が一番早い、声が一番大きい、机が一番きれい・・など
「今日からでもできる」一番で十分である。
著者の場合は「必ず時間を守る」と宣言してそれを実行し続けた。
これが「社内で一番時間に正確」という評価を生み、
「信頼できる」という評価につながった。
特に初動のときに頑張ると効果が高い。
異動、昇進、転職などで環境が変わった直後が力の入れ時だ。
ここで頑張ると「ハロー効果」で全体の印象が良くなる。
さらに「ピグマリオン効果」というものもある。
簡単に言うと、人は期待に合わせるように成長していくというものだ。
初めに良い評判が立ち、期待をかけられると、
人はその期待に沿うべく努力をし、結果を出す。
するとさらに良い評判が立ち、いっそう大きな期待がかかる。
こうして期待と結果の好循環が生まれる。
逆に初めにヘマをして、「こいつ大丈夫か?」と思われると、
不信と不振の悪循環が生まれてしまう。
スタート時に一番力を注ぎ、何かで一番頑張ることが重要だ。
人間は第一印象で決まる。
最初にできるやつだと思わせることでいい意味での期待がかかるのだ。
そうすることで自信につながるかもしれない。
本日の武器「最初に何かで一番になる」