百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

カメレオン 「黒新堂冬樹のブラック営業術(新堂冬樹)」

キャバクラ嬢のことをキャストと呼ぶそうだ。

優秀なキャストの共通点は何か。

著者によれば、「客に合わせて温度感を変えられること」であるという。

 

できるキャストはカメレオンに似ている。

ノリの良い客が来たらわっと盛り上げることができるし、

しっとりした飲み方をしている客の前ではしっとりと話が進められる。

いわゆる「空気を読むことができる」わけである。

しっとり系の雰囲気を求めている客に「ちーっす」というノリではいけない。

TPOに合わせてカメレオンになれるのが優秀なキャストだ。

 

相手に合わせて態度を変えることに抵抗がある人もいるかもしれない。

これは俳優のようなものだと考えたほうが良い。

悪役をやるときもあれば、良い人の役をやるときもある。

得意分野はあるにせよ、監督の求める役をうまく演じる。

いつも同じ演技ではオファーが来なくなってしまう。

 

場合によっては嘘も含まれる。

嘘は基本的には良くないが、著者は「聖なる嘘」もあると言う。

相手を喜ばせたり、安心させたりするためにあえて使う嘘だ。

いつも馬鹿正直にいくのが正解とは限らない。

 

打ち合わせに遅刻をしたとする。

相手がルーズなことを嫌う人であれば、

馬鹿正直に「すみません、遅刻をしました」といえば当然激怒される。

しかし、相手が過ちを素直に認めることを評価する人なら、

正直に「すみません、遅刻をしました」と言えば、

「正直でよろしい」と思わぬ信頼を得ることになるかもしれない。

自分のミスによって不具合が生じたとしても、

相手によって嘘をつくのか正直になるのか決めなければならない。

単なる馬鹿正直が一番いけない。

嘘をつくことで平和が保たれるのであれば、聖なる嘘をつく。

もちろん嘘をつかなくてもどうにかなるならつかない。

あくまで最終手段だ。

 

大事なことは中途半端な嘘や演技をしないことだ。

中途半端にするから信頼をなくす。

相手のことを思うからこそ、徹底的に演技をする。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「相手に合わせて徹底的に演じる」