百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

たまたま 「なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話(小笹芳央)」

研修を終えて配属された新入社員が、仕事に慣れ始めると、

心にゆとりが生まれてこんなことを考えるようになる。

「なぜ自分はこの部署に配属されたのだろう」と。

著者が実際に新人からこのような質問をされたときは

必ずこう答えるという。

「ただの偶然だよ!」と。

 

聞く側としてはある種の適性があって、検討した結果今の部署になったという

期待をこめて質問しているのかもしれない。

しかし、新人の配属には「数合わせ」の要素もあり、

極端な場合、採用の時点で配属を決めてしまうところもあるくらいだ。

適性を見る場合もあるが、見てもほんの少しである。

そもそも自分の希望通りの仕事を手に入るためには時間がかかる。

実績を積み重ね、信頼を勝ち取って仕事を任される。

入ったばかりの新人にそれを期待するのは難しい。

 

著者はよくこう言う。

「配属はポーカーのカードだ」と。

中にはいきなりワンペアが揃う人もいる。

仕事で言えば、いきなり自分の希望する部署に配属された人だ。

でも多くの人の手には、バラバラのカードしかない。

そこでディーラーに「なぜこのカードが来たのですか」と言っても意味が無い。

配られたカードでどうにか役を作っていくしか無いのだ。

 

配属だけでなく、才能や容姿、育った環境に関しても同じことかもしれない。

配れたカードからどうやって勝つか考える。

捨てるカードと残すカードを決めながら地道に役を作っていく。

「あれもこれも残したい」と中途半端なことをするといい役は作れない。

初めに良いカードが来ていても、気を抜けば「それ以上」は望めないのだ。

 

初期設定を活かすも殺すも自分次第だ。

「どうせ私は元々~だから」と嘆いてもしょうがない。

たまたま配れたカードを駆使して勝利を目指す。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「自分の才能はたまたま配られたカード」