百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

人に呑まれるな 「黒新堂冬樹のブラック営業術(新堂冬樹)」

著者は芸能事務所を経営している。

事務所のタレントに常々言っていることがある。

「お前ら、現場でどんなビッグな芸能人に会おうとも、キャーキャー言うな。

売れっ子タレントを前にして、『サインください』なんて言う子は必要ない。

言わずに、思っただけでもダメだ。

そう思った時点で、その人達より完全に下だからだ。

お前らはテレビの内側に来ることを選んだ人間だ。

だから、もう同じ立場だと思って欲しい」

それができないタレントを著者は何人もクビにしてきたという。

 

つまり、呑まれるなということである。

ファンというのは、「あなたを慕っています。あなたより下です」と

言っているのと同じことだと著者考える。

ファンをやりたいならテレビの外側にいればいい。

だが、テレビの内側で生きていく以上は、

大物タレントに呑まれたファンではやっていけないのである。

 

芸能界で売れる子というのは性格がいいか悪いかは関係ないそうだ。

というより、性格はよくても悪くてもどっちでもいい。

売れっ子の共通点は、まず口に出さなくて自分が一番だと思っていること。

そして、よくも悪くも「アク」があることである。

普通に「いい子だね」という評価をされるくらいでは、間違いなく売れない。

どこかしら引っかかるものがある。

それが不快感であったとしても、何かしら突き抜けたものがないといけない。

そういった意識を持っていれば、大物タレントにサインを頼むこともない。

 

恋愛においても、好きな女性を神格化して

遠巻きに眺めている男はモテないのではないか。

就職においても、自分を下にして

「何でもしますから雇ってください」という人は雇われにくいだろう。

必要なのは、対等の立場で一緒にがんばっていける人だと思う。

 

人に呑まれることなく、対等の立場であろうとする。

だが、威張ることはない。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「人に呑まれない」