百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

今の能力よりも 「ハイパフォーマー 彼らの法則(相原孝夫)」

社会心理学者のハイディ・グラント・ハルバーンは

「証明型」と「習得型」という概念を提唱している。

「能力を示すためによりよい成果をあげること」を重視するのが「証明型」で、

「成長や進歩、技能の習得」を重視するのが「習得型」である。

今、自分に能力があることを証明することを重視するのか、

今の実力よりもこれから能力を習得することを重視するかの違いであろう。

 

「習得型」の人は成長を望む。技能や能力を高め、より良い存在になろうとする。

今の能力を基準にした「自己承認」よりも「自己成長」を重視する。

優れた存在であること(Be Good)を証明しようとするのではなく

優れた存在になること(Get Better)を重視するのだ。

だから「習得型」の人は、能力不足による低調な結果や直面するトラブルを

ネガティブには考えない。

問題にぶつかっても、意気消沈した無力感を味わったりすることなく、

壁を乗り越えるための行動をとろうとする。

例えばビジネスでも、同僚からも、後輩からもアドバイスを求め、

何かを学ぼうとする。

 

一方、「証明型」の人は、自分に能力がないことを相手に知られたくないため、

助けを求めることを躊躇しがちである。

助けを求めることは、自分の能力のなさを周りに示すことだと捉えてしまう。

 

ある実験の結果、「習得型」の人は、成功への期待が下がった状況であっても、

モチベーションを失わずに挑戦を続けようとする傾向があったという。

成功が目的ではなく、その過程での成長が目的だからだ。

プロセスに興味を持ち、行動そのものに楽しみを見出す。

だから彼らは抑うつ的な気分にも襲われにくい。

失敗して自分の今の能力の低さを露呈することを恐れるよりも、

成長や進歩を重視するため、失敗が自尊心を傷つけることにはならないからだ。

 

今の能力よりも、これから能力を習得することを意識する。

今の失敗を恐れるよりも、これからの成功を重視する。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「習得型になる」