百武日記

自信がない人が自信を持って生きるためにはどうすればよいか。日々考えたこと、学んだことを記録し、自分の武器にする。

成功している人は本当の自分を出さない 「自信がない人は一流になれる(トマス・チャモロープリミュージック)」

「ありのままの自分でいい」とよく言われる。

しかし、著者によれば成功者は「ありのままの自分」を見せない。

いつでも本当の自分を出しているのは、社交スキルが無い人である。

成功とは、自分を隠すテクニックをどれだけ持っているかということであり、

自分を隠すテクニックとは、他者に向けて理想的な自分を見せるテクニックである。

自分に正直に生きるのではなく、

他者の、社会の期待に合わせて行動できる人が成功を収めている。

 

逆に考えてみると、本当の自分をさらけ出すと

他者の大部分はドン引きしてしまうのではないか。

本当の自分は、マイナス面も多分にある。

自分を演出する努力を放棄し、本当の自分をさらけ出すと

いったいどんな悲惨な目にあうだろうか。

TVタレントがニュースや政治のコメントを求められて

本当に思っていることを言ってしまうとどうなるだろうか。

彼らは心の中で思うことはあったとしても、

それを全部出さずにTV向きにコメントをする。

全部出したら炎上するし、オンエアされないし、仕事が来なくなるからだ。

おそらくプロのコメンテーターは自分の本音とTVで言えることを

うまく重ねあわせてコメントをしているのだろう。

 

私が思うポイントは、「ありのままの自分を受け入れる」と

「ありのままの自分を見せる」ことは区別するべきだということだ。

「ありのままの自分を受け入れる」ことは必要だと思う。

失敗した自分でも、結果のでない自分でも、情けない自分でも、

それでも受け入れることができる自己肯定感を持つのは大事だ。

だが、それをむやみに他人に見せるのは問題である。

 

就職面接で、恋している人の前で、ありのままの自分をむやみに見せる必要はない。

自分を演出し、なるべく理想的な自分を見せるべきだ。

ありのままの自分を見せられるのは、見せても大丈夫な信頼関係のある人だけだろう。

成功するのにふさわしい、理想の自分を見せていく。

そうすることで自信につながるかもしれない。

 

本日の武器「ありのままの自分よりも、演出した自分を見せる」